Dear---好きだった人へ
@yuzumalu
第1話 君だけは俺の味方
今日は雨だっただろうか。いや嵐だったかもしれない。俺はもう〇くなってしまった。
母も、父も、姉も全員〇んだのだ。
20XX年3月26日午後4時俺が住んでいる町が大きな津波に巻き込まれた。
小さな頃に聞いていたとおり、津波が来る予感は決して分からないのだ。
ゴゴゴ…。その音が俺の最後聞いた音だ。
俺の名前はタケル。高校2年生。家族構成は母、父、姉だ。友達は一応いる。
「おはよ、タケル〜」
『おはよ。カイ』
「タケルは好きな人いないん〜?」
『えっと…。いないかなw』
「まあそうだよな〜。そもそもここ男子校だしw」
『(うんうん)』
ー実は俺は、カイのことが好きなのだ。しかし、いわゆるBL?ってやつを知らない俺は男子が男子に恋をしていいのか?と疑問を抱いている。
♪キーンコーンカーンコーン
「なあ。タケル。今からカラオケ行かね?」
『ええ〜』
「俺、タケルの歌声聞いてみたいもんw」
『いや〜聞かなくていいよ〜。』
「ダメダメw」
『え〜。』
友達(好きな人)との最後の会話。平和だったなぁ…。
なんて今更思ってもしょうがないかw
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