「あっ、またゲームが途中で落ちた……最近熱いから携帯が悲鳴でも上げてるのかな？」

一人の男がスマホでゲームをしているみたいです。しかし調子がおかしいみたいですね。

「肝心なところで……ちょっと検索してみるか……なになに？　ほう、画像などのデータを消すことでサクサク動くか……確かに撮影だけして全然見ていないもんな。どんなの撮ったっけ？　久しぶりに見てみるか……ん、これは？　あ、あの時の！　懐かしいなあ」

これは、ある男の携帯内に残されていたひとつの画像から生まれた物語。真実であり、ちょっとクスッときてしまう物語。夏の終わりの夕暮れに起こった三つの偶然から生まれた二つの悲劇。それなのにその悲劇が何故か一つの笑いへと昇華する。そんなおはなし。では、日本現代話、はじまりはじまり。

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こんにちは、わたしは魔技者です。普段は製造業の作業員をしています。毎週5日の労働をして、自転車で15kmほどの道を往復しています。週休2日では足りないと思うぐらい仕事は大変で、土日、水曜の週休三日は欲しいと思ってしまう程です。

ですが、その日だけは週休二日のままでよかったと言える内容の出来事が起こりました。何せその日は2022年の8月31日の水曜日。もしその日が休みだったら、あの奇跡を体験出来ず過ごしていたことでしょう。それを体験したとしないでは、チキンラーメン好きの私がチキンラーメンを知らずに人生を過ごしているほどの損失です。え？　例えが分かりずらいですか？　すいません。

そして、これから話す内容は、嘘偽りが一つもない真実なんだよ！　ということをここに誓います。

ですがわたしは小説を書いている以上、この出来事を、自分のイメージのみで1から描け出せたらなあ……と、事実の話であるにも関わらずその事実に嫉妬するくらいに上手く出来ている内容なのです。まるで田舎の田んぼ道にその日だけ奇跡が渋滞してしまったのか？　と思う内容です。

私は今まで想像力を爆発させ、ホテルでの野菜毒物混入の事件、お笑い会場での司会落下事件、お化け屋敷での家主死亡事件、地獄内での閻魔殺人事件。そして更にはそこから蘇り、一つの企業を崩壊させる話を考えたり、二つの本棚から新しい物語を作り出したり、そして2025年6月29日現在は、1話に登場したある人物に招待された

【忍者屋敷】

で起こる事件も執筆しています。（完成まではもう少し待ってね♡）

自分で言うのもおこがましいですが、それらを何もないところから描き出した事実からイメージ力は強い小説家だと思っています。色々パクリ要素を織り交ぜていますが、ストーリーの本筋自体は全て頭の中で反芻を繰り返し、描き出した矜持があり、物語作成能力と言う数値が存在するなら、その数値はかなり高い位置ではないかと思っています。

ですが、それらの話を作った私でも、これから語る話は

【実際体験したリアル】

であるにもかかわらず。人の頭の中で無限に作り上げることのできる

『空想上の話』

すらをも超えたと言わざるを得ないほどに完成されたノンフィクションなのです。もし今回の話が初見の方がいらっしゃったならなんでもいいので私の作品を少し読んでからこの続きを読んで欲しいです。

前置きが長いよ！　と突っ込みが来そうなのでそろそろ話を進めましょう。これから一枚の写真を添付します。そう、その一枚から物語は紡がれます。その話を、もし寸分の狂いもなく描き出せた方がいたのなら、名乗り出てください。まあ恐らく誰一人これを描き出せる方は一人もいないと信じたいです。

もしそんな方が居たら、その想像力に恐怖致します。そして、右脳🧠マスターの称号を差し上げます。それくらい、幾つもの偶然が折り重なり合い産まれた話。能動的に作り上げる事は難しい偶然の産物なのです。そう、この話は

【3つの奇跡⭐️⭐️⭐️と、それによって引き起こされた二つの小さな不幸💀💀。そして、その不幸から1つの笑い😊が生まれた】

と言う内容になる話です。これは

【321の法則】

として、これから新人小説家のバイブルになるであろう小説の書き方の本にもテンプレとして貼られるんではないか？　って思う程完成された法則です。これを利用することで誰でも面白い小説がかければいいなあ。そして普通に面白い話だと確信しています。写真プラスこのヒントだけを聞いても予想だに出来ない話だと思っています。ですが誰にでも通用する笑い話になるはずです。ここまででこの話のハードルをかなり上げました。しかし、これだけ上げてもニヤリとしてしまうのではないでしょうか？　まあ人それぞれ笑いのツボは異なると思いますが、これは大多数の人に通用する笑いじゃないのかなって思っています。まあ笑わなかったらそう言ってくれればいいです。では、いきます。

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まず写真です。2025年6月28日に携帯のゲーム、アッシュテイルというゲームをプレイ中、激しい動きのシーンになると動きがカクカクになり、最終的にブラックアウト→タイトル画面に戻されるという経験を3回も起こし、原因を調べるところから始まります。調べた結果、少し容量を空けると良いと出たので画像を削除していた時、一つの写真に目が止まります。その写真を貼りますね。と言ってもカクヨムでは写真が貼れないようでここは一番の大事な部分なので口頭で説明します。

夕暮れの中、自転車で走っている二人の少年の後ろ姿を撮影した写真で後ろの少年の背中に薄く4文字の漢字がプリントされています。ですがそれは薄くて読めない状況です。本家の写真が見てみたいと思った方はお手数ですがノベルアッププラスの魔技者の作品の日本現代話から見て下さい。以上、写真の説明終わります。

これがその写真。さっきの前振りとこの写真で一体どんな奇跡が起こるのか？　それをここで一旦想像して見るも良いです。

『そんなのはいい。兎に角内容が知りたい！』

と仰るならそのまま読み進めるも自由です。でも、ここからどんな笑いが生まれるかを出来れば想像した後に読み進めて欲しいです。どれだけ自分の想像と差があるか？　それともその話を上回る笑い話が完成しているのか？　どちらかは分かりませんが、想像力の鍛錬と思って挑戦して下さい。そして読み進めていくうちに、3つの奇跡が明らかになりますが、その道中、これが一個目の奇跡か？　と確認しながら読み進めて下さい。その部分に関してはそんなに難しい話じゃないので。

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夕日がオレンジに輝く2022年8月31日。夏休み最終日。T字路の横断歩道のIの部分の上の方で待機していたわたしの目の前に、Tのーの中央部分を通り過ぎる二人の少年。

そしてその直後、信号が青となり、少年達の真後ろを進む形となりました。二人の内、後ろを走行しているグリーンのTシャツの少年の背に何か4つの漢字が記されていると思いませんか？　これ、なんと読むか分からないと思います。そして私の中で大きな欲求が生まれました。それはその文字を撮影したいということです。そして脊髄反射的に携帯を取り出し撮影。しかし自転車で走行中に撮影した為、手ブレが生じ、こんな酷い写り方になってしまったのです。拡大しても全く駄目で、ぼやけがそのまま大きくなるだけ。因みにそこには

『大胆不敵』

と書いてあります。これは直接見た本人以外分からないでしょう。故にこれが実話だという根拠になりますね？　

しかし、大胆不敵と書いてある割にはその少年は2人の内、後ろの方を走行している事からも、彼の本来の性格は引っ込み思案で優柔不断。で、お母さんに大胆不敵になって貰いたいとの願いを込められプレゼントされたものだと思います。実話と言っておきながら想像部分を挟むのはいけないと思いますがそれは許してください。で、自分の帰路を余程の事が無い場合変えないという性格が邪魔をして、いつも通りルートであるそのすぐ先のカーブで左折した為、そのカーブを直進していた少年とはここでお別れと言う形になってしまいました。写真で言うと、Tシャツの少年の自転車の後輪のあたりのカーブを曲がっています。田んぼ道を進む中、撮影した写真を確認し、エックスに

『なんて大胆不敵な奴らなんだ……！』　

と、投稿しようと確認した時にこの写りでがっかりしました。

『こりゃ駄目だな……全く見えないよ』

これをそのまま投稿したら

『何が書いてあるか全く見えないよ』　

と、フォロワーに叩かれるし、今から道を変えて少年を追尾しようかとも思いましたが、仕事の疲れもあり、帰路に就く事を優先します。ところが、その曲がり角の突き当りを右折し再び、T字路の道路のIの上の部分で車が過ぎるのを待っていると、再びあの少年たちがT部分のーの部分を横切っていく瞬間を目の当たりにします。

（え？　あの2人組なのか？　で、でもあのグリーンのTシャツ！　まず間違いない！　また撮影のチャンスがあるんじゃないか？）

と鼻息を荒げ車道を横断し、T字路のーの部分、すなわち少年たちと全く同じルートに再度乗る事が出来たわたし。再び少年の背を見ながら運転する事に。

因みに私の帰り道は、落ち着く田んぼ道から、大通りに出る道のり。

＿＿大通り＿＿＿＿少年＿＿🟦（標識）

　　　│

　　↑ │＿＿田んぼ道＿私　＜あー、折角撮ったのにぼやけて見えないよ……

　　　　　　　　　←

　　　　　　☆キラーン☆

＿＿大通り＿＿少年＿＿＿＿＿＿＿🟦

　　　　　　 |↑ 　

　　　　　　　|↑　　　←

え？まさか！＞私＿＿田んぼ道＿＿＿

私は大通りの一つ前のカーブを曲がり、田んぼ道から大通りへ。少年たちはその先の写真で言うと青い標識？　の辺りで左に曲がると行ける大通りを通っていたので再び会えたと言う事です。

道筋は違えど、結果目的地は同じだったのです。一応図で説明して見ましたが、こんな感じです。分かりにくかったら申し訳ないです。

まあ要するに再び彼らとの運命が交りました。更には少年の後ろを再び走る事にもなりました。二度目の失敗は無い！　と、私は本気モードに。携帯の撮影モードをカメラモードから動画モードに変更し、拡大率を3倍に設定。そしてあとは背後から撮影のボタンを押すだけの所まで漕ぎ着けました。

そうです。動画で撮影してしまえば、動画の一部分の一番明瞭な部分を再撮影し、画像として保存も出来るのです。そして当初の目標でもあるXにも投稿も無事できると構えます。

ですが、その瞬間に起こってしまいました……

キー

ありえないタイミングで響くブレーキ音。

「え？」

2人の少年の内、大胆不敵と書かれたT シャツを纏いし少年が、スピードを落とします。突然の出来事に真後ろを走っていたので、携帯を持った手もハンドルに移し、その少年の自転車に接触しないよう回避します。そして何故わたしは少年を追い越してしまったのだ？　と言う疑問を持つことすら出来ぬまま、ほぼ脳死状態でブレーキして自転車を慌てて下りる少年の様子を振り返って見ます……すると……！！

せっせ　せっせ(； ･`ω･´)　ひろい　ひろい

（えええええええ？）

私は心の中で絶叫しました。彼は後ろからでは大胆不敵と書いてあるTシャツを着ているということ以外は分からなかったのですが、自転車のカゴの中に、お菓子のじゃがりこ【サラダ味】を入れ、それを食しながら帰路についていたのです。もちろんじゃがりこを自転車のカゴ内に設置し、固定する便利アイテムの

『じゃがりこホルダー』

なんてものは存在しません。すなわち大胆不敵君は、じゃがりこフリーの状態で、走行＆捕食を行っていたわけですあわわ。

それどころじゃありません。彼は両の足はペダルを漕ぎ、左手でハンドル操作をし、右手で固定されていないじゃがりこフリー状態のじゃがりこを口に運び、歯でじゃがりこを噛み砕き、舌でその味を堪能し、スピーディに食道に流し、胃腸でコンスタントに消化！　等の多量のタスクを同時にこなす大胆不敵な漢だったのです……！　ですが、マルチタスクの弊害。現在走行中の道の把握だけは疎かにしていたみたいで、カーブの所にある

╭　こんな形をした

2㎝くらいの段差に乗り上げた時に制御が出来ずバランスを崩し、じゃがりこフリー状態のじゃがりこをカップごと落下させ、それを瞬時に気付き、ブレーキを踏み、スピードを落とし、一生懸命に、傍若無人に、大胆不敵に拾い集めていたのです！！！！！！！！　確かにじゃがりこは乾燥していて、落下させ砂粒や小石がある道の上に落ちたとしても容易く払い落とす事も出来るはずです。私もじゃがりこを落としたことはありますが別に気にせず食べています。もちろんアイスクリームは落としてしまったら最後ですが、夏の終わりの夕暮れ時。多少の湿気はあるものの、涼しい風が吹いている過ごしやすい時間帯です。じゃがりこ【サラダ味】は恐らくほとんど汚れていません。3秒ルールでいとも簡単に食すことは可能です。因みに

『３秒ルール』

とは、食べ物を落としても3秒以内に拾い上げれば、それを食べてもよいとするルールです。 ルールという言葉はややいかめしいですが、3秒以内なら衛生上問題がないという物理の法則とでも言えるのかもしれないです。まあ科学的根拠がないので、当然お腹を壊す危険性はあります。その危険性を顧みず、一心不乱、大胆不敵に拾っていたのです。結果、撮影は出来ず、さりとて少年の下へ駆けつけ一緒に拾い集め、

「あっじゃがりこ落としてしまったんですか？　大変ですよねじゃあ私も手伝いますね！　しかし、じゃがりこって美味しいですよね！　あれ？　Tシャツの背中になにか書いてありますね……ほう……この漢字、いい感じで素敵ですね！　もしよろしければ撮影させてはくれませんか？」　

と言う勇気もなく、そのまま帰ってしまったと言う話です。

『情けない奴め』

と仰る方に反論します。考えて欲しいんです。あの時私はいたいけな少年の背中を無断で撮影しようとしていた卑劣な超絶ド変態な盗撮者なのです。どんなにその言い訳をしようとしても事実はそうなってしまいますね？　普通の認識では男が気付いていない少年を背後から撮影しようとした訳で、Ｔシャツに書いてある大胆不敵の4文字を明確に見える状態で撮影したかったと言う事実を真剣に訴えても、そんな嘘をつくなと言われるのがオチです。

その犯罪者が突然、臨機応変、当意即妙に善人にスイッチ出来る事は本当に可能なのでしょうか？　普通ならばそんなことは出来ないですよね？　ここでそれが出来たら稀代の悪ですよ。そんなことは私には出来ません。それをノータイムで出来る方は相当すごいと言えますよね。

ここでそれが出来なかったと言うところもリアルの話ならではだと思います。人生にはチャンスが訪れる事が稀にあります。ただそれをモノに出来る人とそうでない人がいて、わたしはそうでなかった側。憐れな男の話だったということですね😢。

これでこの話は終わりです。ですがこの話、写真を見ただけで寸分違わず描けましたか？　恐らく出来なかった思います。何故なら自転車のカゴに入れられるものと言うのは無数にあります。普通に後ろから見ただけでカゴに何か入れていて、まさかそれを食べているなんて誰も予想できる訳ないじゃないですか！　いい加減にしろ！　更にはそれが

『じゃがりこサラダ味だあああああ』

と味まで断定できる方なんて存在するはずないんです。当然無理ですよね？　ご存知ですか？　じゃがりこの種類を！

サラダ味

チーズ味

じゃがバター味

たらこバター味

サラダbits

サラダbits大モリ

サラダbitsたべキリンパック

のり塩ごま油Lサイズ

辛いやつ ホット＆スパイシー味

辛いやつ 旨辛REDピザ味

辛いやつ 旨辛明太チーズ味

梅味

チェダー＆サワークリーム味

関西風おだし味

サワークリーム＆ペッパー味

旅するじゃがりこ 贅沢だし味

ツナマヨ風味

グリーンカレー味Lサイズ

レモン味

ロゼクリーム味Lサイズ

🏞 ご当地・おみやげフレーバー

関西土産 たこ焼き味

東海土産 手羽先味

信州土産 野沢菜こんぶ味

九州しょうゆ味

明太子味

沖縄限定 タコライス味

東京 明太チーズもんじゃ味

東北牛タン味

⏳ 期間限定＆コラボフレーバー

うなぎの蒲焼味

鶏皮うま塩味Lサイズ

激辛インドカレー味

チーズタッカルビ味

激辛サラミ風味（大人のじゃがりこ）

焦がしキャラメル味

ナポリタン味Lサイズ

ピリ辛ラー油チキン味

バターソルト味チョコディップ付

関西風肉じゃが味

肉キック味（ライダーコラボ）

ツナマヨ、ケチャップ＆マヨネーズ味

カマンベール＆ペッパー味

ハニーバターチキン味

牛タン塩だれ

チリタコス！

🌽 派生ブランド

さつまりこ（さつまいも）

とうもりこ（コーン／塩ゆでコーン味など）

えだまりこ（枝豆）

Poteriko（太め）

と、これだけ種類があり、さらにはサイズも異なるので100種類以上存在するのですよ！？　それをサラダと断定できるわけないんです！　しかも撮影する寸前に落下させるなんて絶対に予想できませんって……神様が卑劣な盗撮者であるわたしを懲らしめる為にその手で意図的に操作したとしか思えませんよ……

ですがこう言い換えることも出来ます。それは結果的に鮮明な大胆不敵を撮影を成功したときよりも、面白い内容の話が完成したのではないか？　ということでしょうか？　なので神様は私にこの話を書かせるためにいたずらしたんだなあ？　と思う事にします。

ところで三つの奇跡、二つの不幸、一つの笑い。全て見つけること出来ましたか？　出来ませんでしたか？　ですがそれをここでは書きません。それは皆さんへの宿題とさせてもらいます。では、またこれは！？　と思った話があったら書いていきます。まあこのレベルの話は滅多に起こらないとは思いますが。