思わず「あっ」と声を上げて、驚いてしまいました。約1400文字という短い作品で、ここまでびっくりしたのは初めてです。お世辞抜きに、素晴らしいと思いました。
本作は二人がドライブをしながら雑談をする形式で進んでいきます。昔を懐かしむ二人の会話や察せられる関係性はとても魅力的で、読んでいて面白かったです。
ポッキンアイスやハンドスピナーなど、昔に流行ったものがたくさん出てくるため、私も昔を思い出しました。私の年齢が作者の衣ノ揚さまに近いというのもあるかもしれませんが、基本的にどんな人でも懐かしいと思うはずです。
さて、雑談といえばたわいもない内容で、特に会話に隠された意図や意味などはない、というのが私の考えでした。
しかし、本作は違います。作品のタイトルにも含まれている雑談には、深い意図が含まれている(私はそう思いました)のです。二人がなぜドライブしながら昔の雑談をしているのか——そこが本作の重要なポイントなので、気をつけて読んでいただきたいです。また、行動の伏線もあるので、きちんと注意してくださいね。
伏線がちゃんと配置されていて、思わず二度目を読んでしまうくらい、とても素晴らしい作品でした。短い作品なので、すぐに読むことができると思います。ぜひ、ぜひご一読ください!