バグ、爆弾、死ね。
宮木蓮二
バグ
私は、毎日こんな夢を見る。
私のうらぶれたアパート、ピンポンッと
チャイムして、玄関開け、目深帽子の兄ちゃん、段ボール、私に渡す。
リビングという面子をギリギリ守った居間に
段ボール置き、カッター開ける。
中にはそう、赤い数字、ばっくだん。
私は、鼓膜が、破れた。とともに爆風。
死んだ。
そこで目が覚める。
汗をジュットリかき、垂らして、
扇風機、首を振る。
私は、日中、大学の用務員の仕事で、
駅を3駅過ぎ、学内へ。
する事は、芝を刈り、木の葉を刈り、
廊下は、モップ。
私は、事務仕事というは、まるで好きく、
なく、決められてても、決まったフィールドで、多少肉体を、動かし張りをつける、ふり
それをする。
夕方、駅、3駅過ぎ、最寄り駅近くのチェーン店の古本屋に寄り、漫画を立ち読む。
店員が、床に座った婆さん、料理雑誌を、
手にし座り読む迷惑客を注意する。
婆さんは、大人しく従う。
けど、店員居なくなってまた、しばらくすると、座り込む。
ばばあ、ぼけてんだか、正気か、ハッキリしろよ。大人、みっともない部類の大人だ。
部屋に帰る。中東で、爆撃が、あった。と。
400人死亡。殺戮。
私は、爆弾を、造る。
「もしもし~。梁さ~ん?
(なんかね?
「今、ひとつ例の造ってるでしょ~。
(あぁ。
「ちょっと決行、伸びそうで~。
(そうか。
「また、連絡しゃ~す。
電話は切れる。
また、あの夢を見るのか。嫌だな。
けど、見るんだ。たぶん。
シャワーもう、浴び、あと、2、3時間
コイツをいじり、寝る。
ピンポンッ
こんな時間に来客が。
ドアの小さいレンズ。
女1人立つ
レンズ越しでも、そそった。
ガチャリ
女は、先月、婚約を破棄した、私の元女
加奈子だった。
加奈子は、言う。
「久さん。助けてくれる?
(君はどうして此処へ?
加奈子は、シャツを脱ぎだした。
彼女の背中、入れ墨、赤い鯉乱舞している。
私は、事態を、飲み込めない。
すると、彼女は、私の腕に触れ左耳、
囁いた。
「今夜は、私を一人占め。
私たちは、求め合う。
今晩は、あの夢を見そうもなかった。
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