ワシ転生初日でやらかす
≪本殿につきましたので案内を終了します。≫
「はぁ……はぁ、、、お主もうちょっと年寄りをいたわらんのか?」
≪貴女は今転生したばかりなので実0歳なのでいたわるのクソもないんですよ。≫
≪そんなことよりも呪符作成の修行をしましょう。≫
そうなびが言うとわしの目の前にはいつの間にか和紙と墨が準備されておった。
「それでなびよ、どうやってその呪符とやらを作るんじゃ?」
今のように本でも出してくれるかの?
≪マスター貴女は何を言ってるんですか、この世界ではスキルを持っていれば自動的に知識が脳に直接入ってくる仕組みなのでスキル『呪符作成』ですと大まかにどんな効果の呪符を作りたいかなどをマスターが考えることでそれにあった術式が出力される感じですね。≫
「???」
≪あぁ…低能のマスターには難しかったですね、まあ簡単に言うならばその作った呪符でどんなことをしたいかを考えればいいんですよ。≫
なにをしたいか…。
≪まあはじめは術式が複雑ではない炎系統の呪符がおすすめですね。≫
「うむ炎だな承知した」
炎………炎………炎……。
「………!わしの頭の中に訳の分からん紋様が浮かんできたがこれをどうするんじゃ?」
≪その頭の中に浮かぶ術式をその和紙に書き込むのですが一つ注意が……≫
そうナビが言い終わる前に部屋が爆炎に飲み込まれる。
≪ま、マスター!!?≫
―――――
―――
―
≪ま……た………≫
≪マスター!起きてください!!≫
「………はてわしはさっきまで何をしとったんじゃ?」
≪マスターは何を寝ぼけたこと言ってるんですか自分のスキルで自爆したんでしょうが………。≫
「わしは自爆するようなことは………」
――――――――――――――――――――
≪和紙に書き込むのですが一つ注意が……≫
――――――――――――――――――――
「あぁ…あれか」
≪そうですマスターは次からは私の話を聞いてから行動してください。≫
なびに呆れられてしもうた………。
≪はい私は今すごく呆れていますよ………マスターの馬鹿さ加減に。≫
「返す言葉もないのぉ……」
≪再度!マスターに忠告しますが、『呪符作成』のスキルで見えた術式は決して雑に書いていい代物ではありません。呪符作成で出力された術式はそれ自体が完成しているものであり、むやみやたらに書いて失敗するとさっきみたいに術式が暴発して私が出張る羽目になるので焦らず丁寧にを信条に頑張ってください。≫
「はい、、、日々精進します………」
今日の教訓はなびを怒らせると手が付けられんということじゃな。
≪今日は夜が遅いので術式の暴発によって飛び散った木くずや燃えカスなんかを掃除したら寝ていいです。私は貴女が壊したものの修復作業に移行しますので。≫
「わ、分かったのじゃ」
和紙はこの後なびの言いつけ通りに飛び散った木くずたちを一か所に集めた後、修復作業が終わったなびによって寝室に案内されるのじゃった。
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