第27話 WEBで勝つ設計 vs 美しい物語。どっちも両立しろよ、めんどくせえ
皆さん、自分の作品、読み返しますか?
読み返して、面白いですか?
僕は、読み返します。
そして、めちゃくちゃ面白いと思う。
「なんでこんな面白い作品が受けないんだろう?」
「これ、バズるでしょ?」
「書籍化、コミカライズ、アニメ化の流れでは?」
「声優誰になるかな?」
って思う(いつもの)。
……それが、最近、ちょっと変化が起きたのだ。
「あ、これ……惜しいな」って思うようになった。
たとえば処女作「片頭痛彼女」。
片頭痛の擬人化。
今読んでも思う。
発想は、悪くない。
むしろ、好き。
そして、ひよりちゃん、可愛い。
でも。
まず導入が長い。
主人公のどうでもいい日常など、誰も読まない。
まず掴め? って今なら思う。
当時の自分に言いたい。
「ひよりちゃんを早く出せ」
「なんなら、空からひよりちゃんを降らせろ(やけくそ)」
で、主人公とひよりちゃんは何を望んでいたんだっけ?
この子、何が欲しかったんだ?
愛?
理解?
承認?
それともただ痛みを共有したかった?
キャラはいる。
でも「欲望」がぼやけてる。
欲望がぼやけると、物語もぼやける。
当時の自分は、「設定が面白ければ、物語は勝手に転がる」と思っていたらしい。
いや、多分、何も考えていなかった(えっ)。
物語を転がすのは、欲望と衝突。
今なら分かる。
当時の自分にZoomで説教したい。
まぁ、されたらキレそうだけど……。
さらに言うと、ターゲット、誰?
これも曖昧。
「自分が面白いと思うもの」
それは大事。
でも、「誰にどう刺すか」までは考えてなかった。
笑わせたかったのか。
泣かせたかったのか。
共感させたかったのか。
それとも「変な発想すごい」と言わせたかったのか。
たぶん全部。
全部やろうとして、全部ちょっとずつになってる。
あと地味に、段落一文字あけを知らなかった。
なぜ誰も教えてくれなかった(いや、教えてもらってた)。
いや、ググれ(すいません)。
とはいえ、体裁ボロボロでも「古医術」はプチバズした。
なので、「バズに体裁は関係ないのでは?」と思っていた時期もある。
でも公募に出すなら、それは甘え。
そうですよね、安西先生。
最近、書く合間に創作関係の書籍を読んだりして、以下が大事なんだとわかってきた。
・キャラ(欲望と欠落)
・世界観(衝突を生む装置か?)
・テーマ(読者に残す感情は?)
・シナリオ(対立・選択・山の強度)
・語り(主観の熱量)
・読者快感設計(スッキリ・緊張・背徳)
・強度(突き抜けているか?)
でも、WEBにはもう一つある。
ランキングバトル。
これに勝ち抜くためには、さらに色々と必要みたいだ。
正直、ランキングを意識するときは、上の七つのどれかを削ることもある。
テーマを少し薄める。
余韻を短くする。
心理描写を削る。
分かりやすさを優先する。
そして、ここが最近いちばん考えていること。
WEBで勝つ設計と、物語として美しい設計は、必ずしも一致しない。
……なんだよそれ、意味わからねえ。
両立しろよ。めんどくせえ。
と、布団をかぶって現実からログアウトしたくなる時もある。
ともあれ、このあたりを、ちゃんと考えるようになってきた。
僕、成長してない?
うん、成長してる。
たぶん。
そして、僕はなんと、成長の秘訣もわかってしまったのだ。
すごい。
天才か(違う)?
成長の秘訣、それは……。
試行錯誤しながら血反吐を吐いて書き続けることだ。
え、当たり前?
知ってる。
でも、これが一番むずい。
才能でも理論でもなく、たぶん「やめなかった回数」なんだと思う。
そんなわけで、処女作から10か月。
今も書いてます。
迷走しながら。
最新作:
昼はF級家畜・犯罪者の息子、夜は3分1億円稼ぐ違法配信者
~美女ハーレムで妹の魂を救え~
https://kakuyomu.jp/works/822139844838844020
昼は最底辺。
夜は裏社会の王。
ダークヒーロー×ハーレム×復讐。
以前よりは、流行を意識し(現代ダンジョン)、ちゃんと「欲望」と「衝突」をぶつけています。
たぶん。
もしこのエッセイが面白かったら、この作品に★をくれたら泣いて喜びます。
え、エッセイにじゃなくて?
まあ、堅苦しいことは言わずに。
この作品、WEBランキングを狙って、今のところ「ちょっとハマってる気配」があります。
気配だけですが。
もしうまくいけば、次回そのあたりを解説します。
触れられなかったら――察してください。
では、またお会いしましょう!
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