第3話 ケンのいへん12

本当ほんとうにすまないね。

男同士おとこどうしたびは、

また今度こんどべつ機会きかい

しようじゃないか。


オーティスもわたしも、

このままケンをほうっては

かれないだろう」


「そうよ、オーティス。

ケンちゃんの具合ぐあい

よくなったら、たびには

いつでもけるじゃないの。


でもケンちゃんの容体ようだいは、

いっこくをあらそ

重大じゅうだいなものなのよ」


 ミルクが、オーティスの

ひたいをなでてやりながら、

はげますようにいました。


ポチはバツがわるそうに、

かれかおつめています。


オーティスは、

もうそれ以上いじょうは、

なにえませんでした。


「そうとまったら、

あんたたち月星海岸つきぼしかいがん

くといい。

ほら、わたし臨海学校りんかいがっこう

くあそこだよ。


わたし二日後ふつかご

出発しゅっぱつする予定よていだから、

みんなもそうしたら

いいさ。

そしたらこうで

合流ごうりゅうできる」


 リリスだけがふだんと

わらぬ調子ちょうしで、

ぐびぐびとコーヒーを

みながらいました。



読んでいただき、ありがとうございます。

次回の掲載は2025年12月1日です。

〇注意:作者がコメント欄を読むこと、

またいかなる場合もコメントへ

返信することはございません。

読者の方のコミュニティーとして

節度ある使用へのご理解に感謝いたします。

〇注意:この作品は 『小説家になろう』、

『カクヨム』、『Novel days』に

同時掲載しております。

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