第3話 ケンのいへん

第3話 ケンのいへん1

 あるれた午後ごご

そのはるにしては

とてもあつくなったのですが、

ポチはケンのいえのげんかんさき

までていました。


それとうのもここ数日すうじつ

だれもケンをかけて

いなかったからです。


毎週まいしゅう金曜日きんようびにはかならず、

ケンは『かわいいいぬのおみせ』に

習慣しゅうかんになって

いたとうのに。

今週こんしゅうはその金曜日きんようびさえも、

かれはついにすがたを

せませんでした。


すこまえに、オーティスの

たんじょうおくうたの、

かしをえたポチは、

その出来栄できばえをケンに

かくにんしてもらいたいと

おもっていました。


ですがてどくらせど、

ケンはみせあらわれません。

そんなわけで、

ポチはこうして

かれいえまでたずねて

たのです。


 ポチがケンの円柱型えんちゅうがた

いえいてみると、

ドアにはかぎが

かけられていました。

まどにはどれも、

カーテンがかれています。


「だれもいないのかな」


 ポチはいえ見上みあげて、

つぶやきました。


すると、ポチのはな

かすかにうごいて、

素晴すばらしいいぬ

かんがかれなにかを

かたりかけてきました。



読んでいただき、ありがとうございます。

次回の掲載は2025年11月5日です。

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またいかなる場合もコメントへ

返信することはございません。

読者の方のコミュニティーとして

節度ある使用へのご理解に感謝いたします。

〇注意:この作品は 『小説家になろう』、

『カクヨム』、『Novel days』に

同時掲載しております。

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