第2話 研究発表会9

なにかさがしもの

しているのですか」


 ふりくと、

そこにはくろくてながい

をカーブさせた、

ダックスフントの

青年せいねんっていました。


かれ両目りょうめうえには、

茶色ちゃいろちいさなはんてん

ひとつずつついており、

いかにも利発りはつそうです。


しかしそのかおにうかぶ

笑顔えがおはなんとも

したしみやすく、

かれ性格せいかくのよさが

うかがえました。


今日きょう発表はっぴょうするものの、

受付うけつけをさがしているのです」


「え、もしかして、

あなたも発表はっぴょうするのですか」


 青年せいねんちいさくびはねると、

うれしそうにひとつ、

ちました。


じつはぼくもなんです。

ぼくは吉右衛門きちえもんいます。

よければ、きみといっしょに

ってもいいですか。

ぼくもまだ、受付うけつけ

すませていないのですよ」


 そこでケンは、

吉右衛門きちえもんとならんで

あるしました。


ほどなくして二人ふたり

受付うけつけつけ、

問題もんだいなく手続てつづきを

すますことができました。


ケンがかかりりのものから

わたされたプログラムには、

今日きょう発表はっぴょうするもの

名前なまえ題名だいめいとが、

発表はっぴょうじゅんにならんでいました。


会場かいじょう一番前いちばんまえせきが、

ネズミ大先生だいせんせいひきいる

えらい先生せんせいがた

すわるところですね。

そして二列目にれつめから

五列目ごれつめにかけて、

われわれ発表者はっぴょうしゃが、

今日の発表はっぴょうじゅん

すわるそうですよ。

ぐうぜんにもケンくん

つぎがぼくのばんだから、

となり同士どうし

すわれますね。

さあ、

会場かいじょうはいりましょう」



読んでいただき、ありがとうございます。

次回の掲載は2025年10月13日です。

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またいかなる場合もコメントへ

返信することはございません。

読者の方のコミュニティーとして

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〇注意:この作品は 『小説家になろう』、

『カクヨム』、『Novel days』に

同時掲載しております。

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