第2話 研究発表会6

 そのころ、ケンは

円柱型えんちゅうがたをしたじたくに

かえきました。


かれうちなかは、

てんじょうの

一部屋ひとへや意外いがい

そっくりふきぬけで、

かべにはぐるりと

かいだんがりつけ

られていました。


そのユニークないえはいると、

ケンはいそいそとかべの

らせんかいだんをあがり、

てんじょうの部屋へやまで

やってました。


うち最上階さいじょうかいにある、

このうちでゆいいつのこの部屋へやを、

ケンは研究室けんきゅうしつ使つかっていました。

そこは、ゆか意外いがい

ガラスりになっていて、

それは理科りか実験じっけん

使つかうガラスのさら

シャーレによくています。


ケンが研究室けんきゅうしつはいると、

がしずんだばかりのそらが、

ももいろからだんだんと

むらさきいろわっていくのが、

よくえました。


ケンはつくえにつくと、

一束ひとたばのげんこうを

しました。


おもてには

音楽おんがくこころにあたえる

えいきょうについて』

と、だいかれています。


それからケンは、

すぐさまもうれつに

仕事しごとりかかりました。


かれ様々さまざま研究けんきゅうのデータや

書物しょもつくびきになりながら、

ろんぶんを仕上しあげていきました。


そうして、何時間なんじかん

ぎていきました。


いつのにか部屋へや

くらくなりましたが、

ケンはそのことにはまった

がつきませんでした。


いしんぼうのかれが、

夕飯ゆうしょくべるのをわすれて

いたぐらいですから。

ケンはそれほど夢中むちゅう

ろんぶんに

かかっていたのです。


 「やったぞ。ついに、

ついに完成かんせいしたぞ」



読んでいただき、ありがとうございます。

次回の掲載は2025年10月6日です。

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〇注意:この作品は 『小説家になろう』、

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