第2話 研究発表会3

 オーティスは

「ただいま」とともに

いえのドアをけると、

いきおいよくかいだんを

かけがり、

三階さんかいのミルクの

部屋へやはいりました。


「ねえ、いてよ。

ダイちゃんが

たんじょう

プレゼントにね、

このなついっしょに

たびないかって

うんだ。


ぼくらはさき

なにめないで、

テントとねぶくろと

なべだけって

くんだぜ。


正真しょうしんしょうめい、

本当ほんとうのぼうけんに

かけるんだよ」


 するとベッドに

ねそべって、

ファッションしを

んでいたミルクが、

ざっしをいて

すわりました。


彼女かのじょはオーティスを

よびせると、

そばにあったハンカチで、

かれについたどろを

としてやりながら

いました。


「まあ、それは本当ほんとう? 

よかったじゃないの。

なつはキャンプをするのに、

ってこいの季節きせつだもの。

きっとわすれられない、

素敵すてきおもになるわ」


 そうわれると、

オーティスはみじかいしっぽを

こきざみにふりました。


キッチンで夕食ゆうしょくのしたくを

していたイヴもやってて、

はなしくわわりました。


「まあ、そんな素敵すてき

プレゼントを

おもいつくなんて。

さすがは、ダイちゃんね。

出発しゅっぱつ日取ひどりがまったら、

おしえてちょうだい。

色々いろいろ準備じゅんび手伝てつだうから」


 そううとイヴは、

ふとベッドのうえ

いてあるざっしに

をやりました。

「ところでミルクは、

いったいなにんでいるの」



読んでいただき、ありがとうございます。

次回の掲載は2025年9月29日です。

〇注意:作者がコメント欄を読むこと、

またいかなる場合もコメントへ

返信することはございません。

読者の方のコミュニティーとして

節度ある使用へのご理解に感謝いたします。

〇注意:この作品は 『小説家になろう』、

『カクヨム』、『Novel days』に

同時掲載しております。

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