第2話 研究発表会

第2話 研究発表会1

 オーティスが

うちかったのは、

みせあつまっていた

みんなが、もう

とっくにかえって

しまったあとでした。


オーティスは、

みちばたのおおきないし

みちにできたくぼみを、

うさぎみたいに

ぴょんぴょん

こえながら、

うちへといそぎました。


かれうちかえあいだ

始終しじゅうにこにこと

していました。


ダイとおとこ同士どうし

たびるのです。

まるでコウスケと

大好だいすきなぺぺのように。


オーティスには

以前いぜんから、かんがえている

ことがありました。


それは、親友しんゆう

ものについてです。


コウスケとぺぺは、

もちろん親友しんゆうです。

つまりぺぺにとって

コウスケは、だれにも

わることのできない、

特別とくべつともだと

ことなのです。


そしてこのとき

オーティスには、

かれがそんけいする

ものにはみな、

だれかしら親友しんゆう

よべるようなそんざいが

いるようにおもえていました。


(きっとミルクに

とっての親友しんゆうは、

リリスだろうな。

だって、二人ふたり

とてもうし、

しょっちゅう

いっしょにいるもの)


 オーティスは、

上手じょうずにタンポポの綿毛わたげ

びこえながらかんがえました。


(イヴにとってはどうだろう? 

イヴは、どんなものとも

すぐこころかよわせて、

だれのことも大好だいすきだし、

だれからもあいされる

特別とくべついぬだ。

ならイヴにとっては、

すべてのもの

親友しんゆううのと

わりはないぞ。


じゃあ、

ぼくにとっての親友しんゆうは、

いったいだれだろう?)



読んでいただき、ありがとうございます。

次回の掲載は2025年9月24日です。

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〇注意:この作品は 『小説家になろう』、

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