第13章「ラテンの旋風 ― Los Amigas現る!」

📍Backyard Beat本戦・抽選発表会場(町田市民ホール地下スタジオ)


静まり返る会場。

そこへ――まるでパレードのようなラテンビートと共に、カラフルな衣装の3人組が踊りながら入場してきた。


🎶観客:「なに!?誰!?このノリ!」


💃登場ユニット:Los Amigas(ロス・アミーガス)


❤️マリナ:ボーカル担当。ラテンポップ調のメロディーに日本語ラップを乗せる二刀流。


💛セリーナ:日本育ちのペルー系。情熱的でノリ重視のMC。


💙ミユキ:ラテン打楽器担当。体でビートを刻み、演出に命をかけるムードメーカー。


マリナ:「Silent Riotちゃんたち、よろしくね~♪」


セリーナ:「でも油断しないで?わたしたち、情熱で押し切るタイプだから!」


ことね:「……圧、強い……!」


彩葉:「ひぃぃ、ギャル系陽キャ三人娘の上位互換きた……」


芽依:「しかもビートの取り方、裏拍も使ってるし……ガチだわ」


🎤ミュージックバトル・Day1

Silent Riot vs Los Amigas


🎵Los Amigasの曲:「Mi Corazón(ミ・コラソン=私の心)」


『この胸を鳴らすリズムは

 血と踊りと夢の音』

『逃げるな!叫べ!恋も痛みも!

 これが女の“プライド”!』


→ 会場は手拍子&ステップで熱狂の渦!


🎤Silent Riotの返し:「Voice Bloom -踊れない私たちの声-」

ことねは焦りながらもマイクを持つ。


ことね(心の声):


――うまく乗れない。でも、比べない。

 “私の音”で返すんだ。


『踊れなくたって

 私は立てる

 涙のリズムを

 “音”にするから』


『踊れなくていい

 言葉で、私は咲く』


→ 静かながら会場の空気が変わる。

 “ノレないけど刺さる”音。


響(心の声):


……あの子の音、なんかザワッとする。

夢で見た“真っ暗な花”と、似てる……


ことね:「……え、今の子……総合高の制服……?」


彩葉:「誰?知り合い?」


ことね:「……ううん。でも、なんか……“感じた”かも」


猫丸:「“踊れない”のは不器用じゃない。魂が不器用なほど、本物の音になる」


芽依:「あの人、いつ寝てるんだろ……」


ことね:「でも……嫌じゃない。“あの音”って言ってもらえるの」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る