第10章「裏拍の衝動 ― Silent Riot、はじめての敗北」

観客100人ほどの中規模ライブバトルイベント。

ステージ横にずらり並ぶ対戦表――

Silent Riotの対戦相手、《Raindrop Rave》が登場。


💙千堂アリサ:DJ兼MC。金髪・ギャル・天才肌。


💚橘レナ:ダンサーラップ担当。表拍完璧主義。


💜伊吹ユナ:クール系ビジュアル。リリックは毒舌。


「町田の地下に雨を降らせてやるよ」

レナが言い放ち、会場がざわつく。


🎤1stバトル:Raindrop Raveの攻撃(表拍EDMラップ)

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『お嬢ちゃんたち 何やってんの?

 裏でゴチャつくより表でショー

 光るステージ 踊るリズム

 私たちが “今” を支配する』


 『Rain drops, heart stops,

 Silent Riot? Just a name drop』

→ 完璧なチームワークと“見せるEDM”に観客はどよめく!


🎤2ndバトル:Silent Riotのターン(ことねソロスタート)

(ことねは手が震えていた――でも、前を向く)


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『名前だけでも声あげたい

 影の中で 光を描きたい

 Silentじゃない私たちのRiot

 これは祈りであり、怒りの詩(うた)』


『怖い?怖いよ 当たり前

 でも立つためにここへ来た

 裏拍(うら)に刻む 私の呼吸

 君の心も揺らしたい』

→ 会場がざわめき始める――しかし!


🎤審査結果:Raindrop Rave 勝利!!

「総合点:Raindrop Rave 84点、Silent Riot 79点」


観客の歓声が二分する中、静かに悔しさを噛みしめる三人。


📍バックステージにて

ことねが涙を流しながら言う。


「……悔しいけど、でも……なんか……楽しかった」


いろはと芽依がそっと肩を抱く。


「敗北ってのはな、“始まり”なんだよ。

 今日、お前ら“ひとつの音”になったろ? それが“Riot”の始まりさ」


「……謎すぎるけど、なんか沁みるな…」芽依がつぶやいた。


🌸そして――町田の風景の中

ことねたちは再始動を誓う。


芽依がふと見上げると、駿河屋の前でガンプラを抱えて話してる少女(東雲りな)と目が合う。


一ノ瀬響が学校で猫丸を見かけ、「また出たな……このおじさん」って呟く。

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