第23話 逆転甲子園への道⑧
【高校野球地方大会 第四試合】
対戦校:
投手力と守備力が高く、今大会、ここまで無失点を継続中。
【南浦部第一高等学校・スターティングメンバー】
1. 二塁
2. 一塁
3. 捕手
4. 投手
5. 遊撃
6. 三塁
7. 左翼
8. 右翼
9. 中堅
審判の「プレイ」の声が、球場に響き渡る。
一回表。先頭の
続く二番・松田は、送りバントをきっちり決め、ワンナウト・二塁。
三番・
(次は、外角のストレート。ボール気味の球を要求してくるはず。ストライクゾーンに来そうなら、ランナーもいるし、センター返しでいく)
打球は、投手の横を抜け、センター前へ。二塁走者の
南浦部第一が、王者・
だが、さすがは名門のエース
試合は、1対0のまま、八回裏。
ワンナウト・一、二塁のピンチで、打席には四番で捕手の横山健太を迎える。
(この場面、どうする、ハルっち。三振を狙うか、打たせて取るか。サインをくれ)
(ゲッツー狙いだ。
(セカンドゴロで、4-6-3を狙う気か。なら、逆らって右中間へ運んで逆転だ。次はスラーブか、スライダーのはず)
バッターボックスで、横山が不敵に笑う。
(――インコースのスプリット。狙いは、ショートゴロ)
俺がサインを送ると、
第二球。横山の読みは完全に外れ、バットは泳ぐ。打球は、狙い通りショートへの弱いゴロとなった。
遊撃・
――アウト!
鮮やかな6-4-3のダブルプレー。ベンチの
スコアは1対0のまま、南浦部第一が最大のピンチをしのぎ切った。
試合終了のサイレンが鳴り響く。泣き崩れる
両校がホームベース前に整列し、礼を交わす。その去り際、涙を浮かべた
「……今度は、プロの世界で、同じチームだといいな。甲子園での活躍、期待してるぜ」
「……ああ。甲子園で、思いっきり暴れてくる。プロの世界で、またお前と勝負できる日を、楽しみにしてる」
雲ひとつない青空の下で、二人のエースは、固い握手を交わした。
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