終章 極光の向こう側

Chapter-01

 ロジェールマーニュ (欧字名:Llogerlmagne)


『礼節が紳士を作る』

 麗しき大駆けでターフを黒に染め上げ、

 紳士の国──英国にもその名を刻む。

 先逃げ、差し、追い込み、自在の脚で見る者を魅了し、

 鞍上の淑女に永遠の栄光を──。


(中央競馬会 優駿ポスターNo.×× より)



 ロジェールマーニュ(欧字名: Llogerlmagne 20××年3月9日-)は日本の競走馬、種牡馬。

 主な勝鞍は皐月賞、菊花賞、天皇賞・春、■■■■。

 馬名の由来は映画『SPY IN THE NEW YORK』の主人公より連想。主戦騎手は白綾后子。



 ・概要

 父シャルルマーニュ、母スイングウィズミー(母父カザミノーチラス)という血統。

 また、父は無敗三冠を達成しており父父も同様。このことから親子三代での無敗三冠を期待された。母は桜花賞馬だったが、繁殖入りする前に競馬学校で訓練用の馬として使われていた経歴がある。なおこの競馬学校でスイングウィズミーを使っていたのが主戦騎手である白綾后子で、彼女が卒業したと年にロジェールマーニュの馬主である神代信二郎氏が引き取った。


 同世代では割と遅生まれで、しかも誕生日は台風並みの暴風雨が日高を覆っていた。そんな真夜中にスイングウィズミーはロジェールマーニュを産もうと必死になるも、ロジェールマーニュは逆子だった。全ての悪運が凝縮したような日だったが、獣医師の白綾刧が牧場に偶然滞在しておりなんとかロジェールマーニュが誕生する。生まれた時は小さくて線が細くとても競走馬にはなれないと思われていた。

 ところが「乗馬とかホースセラピーの仕事を…」という話を出すと爆発的に成長し始め競走馬への道を歩み始める。反骨精神の塊みたいな馬と評され育成牧場へ移された。

 なおやはり当時は小さかったので育成牧場ではいじめられるのではと心配されていたが、気づいたら同期の馬を全員蹴散らしボスとして君臨していたという強すぎるエピソードがある。そして栗東トレセンの新人(※当時)調教師 国美道長に預けられた。


 新馬戦の手綱を取ったのは後何度も戦うフジサワコネクトの主戦騎手である瀬川迅一。新潟競馬場でデビュー。2000メートルをぶっ飛ばして高速逃げするという展開であっさり勝利するも、瀬川は「すごく掛かっていて全く制御できなかった」と話す。これによって折り合いを重視して経験を積ませるということで七度の転戦。騎手は皐月賞まで全て乗り替わりどんな騎手でもうまく乗れるようにと折り合いを教えていったが、結果的に勝ちきれない競馬が続いてしまう。


 GⅡ弥生賞では二着に入り能力を見せ、何とか皐月賞出走権を獲得。これにより「強すぎる1勝馬」と言われるなどした。

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