第三章 現在|2025年7月

神社の跡地には、雑草と倒れた鳥居だけが残っていた。

柚木は調査メモを開いた。


2003年8月14日:芹沢あかり、失踪。

同行者の藤堂悠真は「白い少女を見た」と証言。

捜査は打ち切り。少女の行方は不明のまま。


「22年ぶりに、あの神社でまた失踪者が出た――」

彼は地面に落ちた小さな鈴を拾い、ポケットにしまった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る