第31話 レム襲来③


しかし、見れば見る程子供みたいだ。


緑の長い髪に青い綺麗な瞳……声は少し甘ったるい少女役の声優みたいな声。


150cm位の低い身長に、本当にささやかな小さな胸に、小さなお尻。


う~ん。


やっぱり、良くて中等部、下手したら初等部の女の子に見える。


最初はミムちゃんみたいに成績優秀で飛び級をしていたのかと思ったけど、そいう訳でなく、正真正銘の22歳なのに……そうは見えない。


「そんなに私を見つめてどうかしたの?」


「いや、凄く……その若く見えるなぁと思って」


「あっ、それ、気になるわよね? 私の場合は遺伝子操作が加わっているからよ」


「遺伝子操作?」


「うん、遺伝子操作……第三次世界大戦前の技術『バイオニックソルジャー計画』と戦後、男女比が偏った時に流行った『ゲノム編集』の技術が使われているの」


「う~ん、どう言う事?」


「簡単に言うと私の母親が望んで、遺伝子操作をして貰って強くて可愛い女の子に自分の子供をして貰った。そう言う事よ」


「男性が好む可愛い女の子……」


「うん、男性の多くは胸が大きかったり、豊満な女性を嫌うじゃない? 少数だけど、『小さくて胸やお尻が小さい子ならどうにか』そういう人が結構いるのよ。それに一縷の望みを掛けて、男に苦労したお母さんが、莫大なお金を払ってこんな容姿にして欲しいとゲノム操作を依頼した結果がこの容姿なの」


「そうだったんですね……それで結果は……」


「セレスには負けちゃったけど、並外れた体力と一部の男の子に人気のこの体を手に入れたわ」


「それで、男性に人気があるんですね」


「うん、割と好かれるわ……でもね……それだけ、正直言うとパートナーにしたいって男性は結構いるけど……」


そうだよな……モテるのに、なんであんな試合したんだろう。


「なにかあるの?」


「う~っ……だって、全員がインポなんだもん! パートナー条件が『僕の体に一切触れない事』とか書いてあるし……そんな男に価値なんて……あははっこれは言っちゃ駄目ね! だけど、折角お母さんが、大金をかけてくれた『男なら皆が夢中になる筈』のこのロリータボディなのに、お互いに触る事が出来ないなんて納得いかないじゃない?」


そう言ってレムさんは前かがみでポーズを決めている。


うん、僕が生きていた時代なら多分『小さな女の子が大好きな大人の男性』の理想の姿だ。


「はははっ、僕がインポだったらどうするんですか?」


「そんなに運動能力が高いのにインポなわけないじゃない? それじゃ、私に勝ったんだから……ほら行くわよ」


「行くわよって何処に?」


「パートナー申請。その後は……LRで思う存分、私の体を味あわせてあげる……さぁ、行こう……」


「えっ……」


僕の腕を掴んでレムさんはぐぃぐぃと引っ張っていく。


「待って下さい!」


「なんかよう? フレイヤ?」


「あの……私も負けたんで……そのセレスの……えっ……」


レムさんが走っていきいきなりフレイヤの首にチョップを入れた。


その瞬間、フレイヤは前のめりに倒れ意識を失った。


「あの……」


「問題無いわ、気絶しているだけだから、それじゃ行こうか?」


見た目、凄く可愛いのに、本当に容赦ないな。





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