第3話 着替え
そのまま立っていると綺麗な女性をマリアーヌ主任が手招きして呼んだ。
金髪のロングヘアがサラサラしている。
胸が大きいのにスレンダーで大人の女性、まさに金髪美人だ。
しかも、教師も制服なんだけど、膝上20cm位のミニスカートで座ったら下着が見えそうな位の丈だしノースリーブで胸元も大きく開いている。
さっきの女性警察官といい、なんでこうもセクシーな服を着ているんだろう。
「それじゃ、あとの事は担任のセシリア先生お願いしますね」
「はじめまして、私が担任兼、生活指導担当のセシリアよ! よろしくね」
セシリア先生って言うんだ……思わず見惚れてしまった。
「よろしく……お願い致します」
まるでそう……女優さんみたいだ。
そのまま、セシリア先生に教室まで連れてきて貰った。
セシリア先生が扉を開き、あとに続き教室に入るとざわざわとざわめきが起きた。
「皆、静かに! 彼はしばらく、このクラスで学ぶ事になりました。セレス=グランツくんです。 皆さん仲良くしてあげて下さいね」
う~ん。
何でだろう。
同級生というと黒髪というイメージが何故かあるんだけど、金髪やら銀髪の子も半分くらいいる。
そればかりじゃない。
男の子が一人もいない。
全員が女の子だ。
「はじめまして、セレスくん」
隣の席の黒髪の女の子が声を掛けてきた。
「やぁ、よろしく、しかし、このクラス女の子ばかりだね。男の子って僕だけなのかな?」
女の子は怪訝そうな顔になって……
「え~と、男の子なんてなかなか出会えないよ……セレスくんが私が初めて話した……あっごめん、記憶喪失なんだよね……ゴメンね。」
「いいよ、謝らないで、記憶喪失だから……ハハハ、だけど、どう言う事か……」
男が少ない理由を教えて貰う前に……
「皆さん、次は体育の授業ですよ! 早く着替えないと時間に間に合わなくなりますよ! 」
そうセシリア先生が言い出した。
「わっ!」
これも普通の光景なのか……
クラスの女の子が一斉に服を脱ぎ始め、体操服と赤いブルマに着替え始めた。
全員が脱ぎっぷりが良く服を脱ぎ、上下下着姿になり、そこから体操服に着替えていく。
小さな胸から大きな胸、可愛らしいブラからセクシーなブラ、白いパンティからイチゴのパンティ、ヒョウ柄まで見放題だ。
顏が赤くなり、思わずゴクリと唾をのみ込んだ。
誰も僕の目のなんて気にしていない。
つい、見つめていると……
パンティ姿で上だけ体操着の状態の女の子やブラとブルマ状態の女の子数人がこちらの方にやってきた。
「ねぇねぇ、セレスくん記憶喪失って本当?」
「辛くない」
「……!」
机に手をついたり、座ったりしているけど、誰もブラやパンティを隠そうとしていない。
『こんな事ってあるのかな』
顏が赤くなり、頭の中がピンク色に染まる。
これもきっと僕の方がおかしいんだよな。
全員が全員、下着姿を見せる事に恥ずかしがらない。
だれもパンティも隠さない。
そもそも体育の時って着替えを男女一緒にするものだった?
男女別だったような……
いや、誰も恥ずかしがってないんだから、恥ずかしがっている僕の方がおかしいんだ。
きっと、これがフツーで僕の記憶が混乱しているだけなんだ。
「あれ、セレスくん、どうして顔を赤くしているの?」
「なんでモジモジしているの?」
僕の目を覗き込んで話してくる。
やっぱり、僕の方がおかしいんだ。
「あはははっ、いや何でもないよ。そうだ、僕も着替えないと」
「「「「「えっ!」」」」」
おかしいな……なんで僕の着替えを顔を赤くしながら見ているんだろう。
一部の女の子が注意をしたら、クラスに居た女の子が全員廊下に出ていった。
下着姿の女の子もブルマと体操服をつかんで……
『どうしたんだろう?』
女の子が下着姿で廊下に出るなんて不味くないのかな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます