星降る夜に掴もうと。

松井祥子

星降る夜に掴もうと。

ベガが靴履いて駆けてくの元に今夜今夜と呟きながら


肩を組み頬をくっつけ笑う子が空に届けるたなばたさまかな


短冊に書かれし世界平和見て涙を隠し仰ぐ明星


お願いは胸に秘めてるから良いと短冊書かぬ君、天邪鬼


妹をこよりでくすぐる兄がまた怒鳴られ逃げる七夕祭り


天の川より遠い指掴もうと浴衣を2センチ引き寄せてみる


この恋が叶うと倍じ流星を追い駆け走る銀河の丘公園

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