捨てたモノと手に入れたモノ

夢の中のギャルと「わたくし」の関係はただの夢……と言い切るには目を覚まし簀巻きの中身がアクリルだとわかった後もどこか通じあっているようで不思議。

悪人のストーカーやって付き合った彼氏を「ろくなもんじゃなかった」とぶっ殺す「わたくし」の黒さは現実のギャルは知らないはずなのに、それすら受け入れて「綺麗なモノ」としてシャッターを切ってくれたような。

夕暮れの海は何もかもうまくいかない冴えない結末のはずなのに、お縄につくことになったもののどこか爽やかでした。