ひとりぼっち、おそれずに
- ★★★ Excellent!!!
1000文字の中に凝縮された恋とその終わりが見える。主人公は、彼氏に別れを告げられたと思われるが、彼女の行動から、彼とどれほどの関係を築いていたのか垣間見える。
思い出は脳の中に蓄積された情報かもしれないが、五感をフル活用して蓄積された記憶だと思う。思い出の場所に行くと懐かしい匂いを感じるように、人間が感じられる感覚全てに思い出が閉じ込められている。そう思えた。
別れに直面した主人公が一体どうやってその気持ちに向き合ったのか、それが垣間見えて切なくとも楽しめる作品。