高校生本気出します
@bungouman
第1話 ともこ、来る。
朝、今日は少し暑い。
主人公のそらはバナナをくわえながら学校へと自転車を走らせていた。
「うめえなこのバナナ」
今日のそらは一味違う。
それは今日、そらの彼女のなおこの誕生日パーティーがあるからだ。
「今日はなおこのために頑張って貯金してたからな!飯おごってやんよ!」
そう意気込んでいると十字路の角から…
「わっ!」
女子高生が飛び出してきた。
そらは反応できる、女子高生を轢いてしまった。
「いったぁーちゃんとミラー見てよね!」
そらは心臓からドッキュウウウウンと音が出た。気がした。
「今日、うちこない?」
脳よりも先に口が動いてしまったようだった。
女子高生はあまりに可愛すぎたのだ。
女子高生は怪訝な顔を隠さず、
「きも。」
しまった。やってしまった。
俺には彼女がいるっていうのに
「あたい、学校あるから」
といい、女子高生は去って行ってしまった。
「切り替え切り替え!」
そらは切り替えることにした。
なんたって今日はなおこの誕生日だからだ。
引きつった顔をしていたらなおこに心配されてしまう。
そんなことを考えながら進んでいるうちに、校門が見えてきた。
あの後ろ姿はもしかして、
「ぱぴこ!」
声をかけると、帰ってきたのは返事ではなく、拳であった。
「あたし、ぱぴこじゃないけど。誰と間違えてんの?サイテー」
出オチである。
誕生日を祝う前にビンタを喰らってしまった。
「彼女の顔くらい覚えとけよ。そら。」
後ろから背中を叩かれた。けんじだ。
「仕方ないじゃん。髪型一緒だし。」
「お前は誰と間違えてんだよ」
さすがに道中ぶつかってナンパした女のことは言えない。
「友達だよ!友達!」
なんとかごまかせたようだ。
ここらで眠気が来たので寝ようと思う。
天才的な文豪の誕生を胸に! おやすみ一般ぴーぽー
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