スズメの名前は『ツバメ』

今回は、このお話しのオマケです。


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スズメが姉ちゃんの家にいた朝。


玄関の鳥かごを見つけた捺世(なち)が、ものすごく嬉しそうに叫んだ。


「ねぇ!レイ見てっ!ツ・バ・メーー!!!」


「いや、スズメだよ...」


「えっ!?あ、そっかそっか、スズメか!

でも、なんで "ツバメ" がいるの???」


え……さっき教えたろ……


「いや、だからスズメだってば。さっき自分で「スズメか〜」って言ったじゃん?」


「えへへ〜、まちがえちゃった☆

えっと…この子はなに食べるの?

えっと〜 ……ツバメ?」


.........。


「…だから、スズメ!」


「そっかそっか!スズメだった〜!!」


僕の声、聞こえてない?

いや、返事してくれてるから聞こえてるはず。


よし、

「捺世、一緒にスズメって言おう? せーのっ」


『スー・ズー・メッ!!』


さすがに、もう覚えただろ!?


「覚えた!?鳥さんの名前!」


「うん!ツバメ!!」


捺世は目をキラキラさせながら

自信満々にツバメと言った。


うううーーーーん

もう、このスズメの名前は「ツバメ」でいいや。


後ろで、姉ちゃんが肩を震わせて笑っていた…


いや、笑ってないで助けてよ!

姉ちゃん...!


言葉を教えるって、難しい...

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朝起きたら玄関にスズメがいたって話し~こんな経験、二度としない~ 東雲レイ @SRei_n

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