『虚空に刷る』は、一言でいえば、静かな爆発みたいな物語です。
設定としては確かにSFなのですが、メインに流れているのはめちゃめちゃ人間くさい「家族」と「選択」と「絆」。
ドが付くほどシリアスな題材なのに、読後には不思議と前向きになれるのがこの作品の凄さです!
まず主人公・喜歩さんの成長ドラマが圧巻。怒りも迷いも優しさも全部ひっくるめて、自分の答えに向き合う姿が真っ直ぐに刺さります。
そして、祖母の輪奈さんが抱える想いは……もう、読んで確かめてほしいとしか言えなくて😢
科学と倫理の狭間にいるはずなのに、いちばん人間らしいのは彼女じゃないかと思う瞬間があります。
脇を固めるキャラたちも魅力的で、五味先生や伝田さんが醸す人間の温かさに救われる場面が何度もあります。
重いテーマなのに、ところどころ挟まるユーモアと日常描写が絶妙に効いていて、通しで読めばページをめくる手が止まらないと思います!
終盤の証言台のシーンは、ぜひ心の準備をして読んでほしいです。
泣きます。
普通に猛烈に泣きます。
そして「生まれてきて良かった」と思える言葉の強さに打たれるはずです!
SF好きにも、ヒューマンドラマ好きにも、自分の生まれた意味を一度でも考えたことがある全ての人にもオススメしたい名作です! ぜひご一読のほうをよろしくお願いいたします(๑•̀ㅂ•́)و✧
バイオインクを使い、生体を3Dプリンタで生成することが可能になった近未来。
身体を欠損した人や隠せない大きな傷を負った人達への希望となる一方、人をまるごとプリントしてしまうことすら可能な技術への忌避感。
その論争を踏まえ、一応の法整備もされるが、アンチのデモも存在する社会。
そんな中、バイオ3Dプリンタ技術の開発者の孫である主人公は、自らの出生に関する秘密を知ってしまう。
その秘密を知って主人公がとる行動とは。
現実に既にバイオインクのような技術は存在しているそうです。
この作品に書かれているのは、近い将来、我々が直面するかもしれない課題。
3Dプリンタで生み出された人は人なのか。では、病気の器官を取り替えた人は? 無くなった腕や足を作った人は?
人はどこから人なのか、この根源たる問いを投げかけてくる作品、ぜひご一読ください。
この物語は読んでいて色々と考えさせられる内容となっています。
ネタバレになるので、物語の詳細は割愛させていただきますが、フィクションの中でも現実にもある倫理観などを考えさせられます。
技術の進歩と引き換えに得られる便利さは本当に良いものなのか、行きすぎると人としての倫理に反しないかと、読んでいて考えさせられるのですよね。
少なくとも、私は読んでいて物語と現実世界で起きている問題を重ねてしまい、色々とこれからの未来について考えてしまいました。
堅苦しいのは苦手と言う人には向かない内容かもしれませんが、読み応えがあり、自分の考えやこれからの人生、未来に向けてどのように考えるべきかなどを物語を通して語りかけてくる素晴らしい作品だと思っています。
おすすめできる作品ですので、まずはお試しで1話だけでも読んでみてはいかがでしょうか!
第一章を拝読しました。バイオプリンターという将来すぐに来そうな技術がテーマで、とても興味深く拝読しました。
まだ冒頭部なので、テーマの深部にはあまり触れていませんが……私自身バイオテック系のSFが好みということもあって、とにかく続きが読みたいなと思います。そしてそう思わせる筆致に脱帽です。
続きも楽しく拝読させていただきます~!
【追記】現状公開分まで全て拝読させていただきました。おも、おもしろ……!!めちゃくちゃおもしろいです……、いや本当に。続きがより一層楽しみになりました………!!!!
それに主人公の喜歩くんといい、お母さんの舞さん、祖母の輪奈さん。キャラクターたちが生き生きとしており、キャラクターが動いているのが映像で見えるような感じがしました。そして伝田さん、いいキャラですね………こういう中学生、いるわ………とほほえましい気持ちになりました。
とりとめのないレビューで申し訳ありません。本当におもしろかったです。続きも楽しみにしております。