借金の取り立て屋である「俺」は、130万円の負債を抱える若者・木下達也を工事現場の資材置き場に連れ込みます。
「今日返せないなら指を折ってこいと言われている」と脅す「俺」に対し、小刻みに震える木下は全財産である25万5千円を差し出します。
そこで「俺」はそれを受け取らず、なぜか突然、社長に報告しているかのような架空の「一人芝居」を始めるのです!
ハードボイルドな雰囲気の中で描かれる、取り立て屋の不器用な行動。社会の冷酷さと、その中で彼がギリギリで引いた「救済の境界線」とは一体何だったのか。
2000文字強という短さの中に、映画のワンシーンのようなドラマと深い余韻がギュッと詰まっています。
サクッと読めて、少しだけ胸が熱くなるような社会風刺のショートストーリーを読みたい方にぜひおすすめしたい作品です!