やまたの大蛇(おろち)の頭の上には……

その日……オレの前に…その存在は、突如として、現れた……。

目的は……オレの命を狙っての事だった……。


その存在の名は……やまたの大蛇(おろち)……。


八つの頭を持ち…八つの尻尾を持つ…天まで到達する巨大なドラゴン……。


そして…その八つの頭の上には……悪光輪(あくこうりん)と呼ばれているものがある……。


悪光輪(あくこうりん)、とは……神によって天使につけられた……神の命令に天使を従わせる為の…天使を束縛する為の呪いの光輪(こうりん)……それの悪の形……。


やまたの大蛇(おろち)は……悪魔王サタン…そのものだ……。


だから……やまたの大蛇(おろち)の頭にも……光輪(こうりん)が…あるのである……。


「どうして悪光輪(あくこうりん)の事を…オレに言ってきた……?」


そうやまたの大蛇(おろち)に訊いたオレに…やまたの大蛇(おろち)は、こう言った……。


やまたの大蛇(おろち)

「おまえに悪光輪(あくこうりん)の事を話したのは…天使を…救いたからだ…」


……と……。


これは余談だが、やまたの大蛇(おろち)の悪光輪(あくこうりん)の形とは……黒い円形の輪っかで、そのまわりに八つのギザギザがあり、大小四つの悪光輪(あくこうりん)で構成されている……。

簡単に言うと……妖怪河童の頭の皿…そのものである……。

つまり…やまたの大蛇(おろち)というドラゴンの頭の上に…河童の頭の皿が乗っている……。

しかも…四つも……。ドラゴンの頭の上に…河童の頭の皿が……。


そして今…やまたの大蛇(おろち)が、世界に伝えたい事を言って…その事書いているオレに対して……オレに更に興味を持った、そのやまたの大蛇(おろち)は……その名を明かした……。


ネンティ……と…

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