第14話 補足:主な用語

・神秘原理研究解析院(NIMRA)

 全ての超常的エネルギーを包括する“神秘的エネルギー”の本質に迫るために設立された、超事調整委員会直属の特別の機関。かつては特殊法人として運営されていたが、現在は国家機関として位置付けられている。特別の機関への移行後は幾度かの“事故”や職員の不可解な失踪が発生しており、その存在自体が真理探究という行為のリスクを体現している。


・超事調整委員会(JPAC)

 超常現象の国家的管理と調整を一手に担う、総理府外局の中枢機関。特別の機関や特殊法人を多数統括し、超常に関する法制度・研究・実務運用までを一括で監督する。その独立性と権限の強さから“裏の国家”とも称されるが、人智の及ばぬ領域を扱うゆえ、内部には慢性的な疲弊と逸脱も内在する。


・公正倫理院

 公正法務省に所属する外局機関で、公正倫理法の運用・監督を担う。超常現象の研究や応用における倫理的制約の最後の砦とされ、研究機関や実験現場に強い影響力を持つ。


・超事監督査察本部

 超事調整委員会の特別の機関の一つ。各組織を横断的に監視・査察する役割を担い、実質的には「超事の監査室」として恐れられている。

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