第3話 ステータスはちゃんと勇者でした

「おうよ!またいつでも来いよな!」

そう言われて店をあとにした俺たちは

城下をある程度見て回ったあと

魔物と戦闘するべく城門へ向かった


「ここかな?」

「どう見てもここだろうな」

俺たちはまるでこの城下の守り神かのような

迫力に圧倒してしまうような門の前に来た


「すみませ〜ん、外にでたいんですが……」

そういって門番の方に話しかける

「この先はこの城の管理下から外れる、

いかなることがあろうとも我々は責任を取れない

それが、命を落とすことであってもな」

「はい、大丈夫です」

「……それはそうと、見ない装備に顔だが…

もしかして噂の勇者様か?」

「え!?私、噂になってるの!?」

「これは失礼しました、勇者様ならご心配いりませんね

あ、では、私からのお詫びも兼ねてこちらを」

「……なにこれ」

「こちらはエーテルです、魔力を回復することができます」

「定番の名前すぎるだろ」

思わずそうツッコんでしまった

「ん?今、男の声が…」

「き、気の所為ですよ!!あはは…

そ、それより、この先にはどんな魔物がいるんですか?」

慌てて莉奈が話題をそらしてくれる

助かったぜ、莉奈

「そうですね、下級の魔物ですと、スライムやコンドル

などがいますね、中級の魔物はいるにはいるんですが

上級の魔物が狩り尽くしてしまっていることがあります

その件の上級の魔物ですが、ベヒーモスやキマイラ

など、多彩な魔法や高威力の攻撃をしてくる魔物がいます」

どうやら、そこらの魔物の名前はまんまらしい

それは大分助かる、弱点もある程度刺せそうだし

「なるほど、ありがとうございました」

「いえいえ、それではお気をつけて

門を開けよ!!勇者様がお通りだ!!」

門番の一言で重々しい門がそれに見合った

音を立て、開き、外の景色が見える

俺達は門番に一礼して門をくぐった


     ◇


「「おぉ〜…」」

思わず声が漏れてしまうほど広大な

草原が広がっていた

見渡せば、湖や、森も見える

日本にもこれぐらいの自然があればいいのだが

今はそんなことより、戦闘面でどれだけ戦えるかだ

それと、あれも確認しておかないと

「なぁ、莉奈、ステータス出してみてくれ」

「分かった、念じればでるんだよね」

そういった莉奈が念じると、ステータスが出てきた

「……なんだろうな、なんていうか…」

「私も言いたいことは分かるよ…」

一つ一つ言うと、


攻撃力5 守備力4200 技巧5100 魔力23000

素早さ57000 属性値99999 回復力64000


頭がおかしい数値だが、なんとLv,5である…

町中で鑑定スキルを習得したんだが、

そこらの人を鑑定したときにLv,32とか

ざらにいたから、多分99あたりが最大だろう

それとスキルだが、


オールマジック 調合・極 魔獣使役

神速 フォートレス 属性付与

鑑定 スキルドレイン


なんか色々ありすぎて、こいつが勇者って

実感が今更ながら湧いてきたんだが

それとワンオブ・ア・カインドなるものは


ワンオブ・ア・カインド 光による楽園


なんかわかりにくいスキルだな……

「ねぇねぇ、聡琉君、今更なんだけどさ……」

「なんだ?言ってみてくれ」

「前…明らか強そうなのがいるんだけど…

しかもこっちに気づいて臨戦態勢なんだけど」

「それをもっと早く言え!?」

俺たちの目の前にはベヒーモス(らしき魔物)が

臨戦態勢でこちらを睨んで、唸っている

「あと……聡琉君が背中にいるって考えると、

ちょっと恥ずかしいっていうか…なんというか」

「それは仕方ないだろ!?そんなことより!

逃げるのか!?戦うのか!?」

そこで莉奈が取った行動は……

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親友と異世界転生したので無双します────親友が 眠いうゆ @nemuiuyu

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