SNSの危険性を伝える意欲作！　友情は少女を救えるのか？

小学校5年生のあやなちゃんは、スマホを買ってもらって大喜び。
孤独を抱えているぶん、スマホにのめり込みます。SNSを通じて、『れいか』と名乗る人物と仲よくなりました。
あやなちゃんはなんでも『れいか』 に相談するようになりますが……

友人のともかちゃんは、あやなちゃんの異変にいち早く気づきます。
そして、『れいか』 の不自然さに気づくのです。
ともかちゃんはあやなちゃんを心から心配しますが、当の本人には届きません。
あやなちゃんはともかちゃんに怒りを覚え、より『れいか』 に依存してゆきます……
そして、夏休みに入ったとたん、事態が動きだすのです。

思春期に差し掛かった少女たちの心の揺れ動きが、繊細に描かれています。
スマホを持った十代の子に迫る危険性について、切り込んだ意欲作です。
あやなちゃん・ともかちゃん世代はもちろん、親御さんにもぜひ、読んでいただきたいです。
そして、取り返しのつかない出来事が起きてしまうまえに、心に問いかけてみてください。

『あなたがSNSでやりとりをしているその子、本当に親友ですか？』
『お子さんがSNSでやりとりをしているその子、本当に親友ですか？』

あなたが、あなたのお子さんが、悪意を持った大人に傷つけられないように。