No.9 エスペランサ ~希望という名の魔剣~

■まえがき

 この楽曲について、自作小説を題材としたものではなく、他の作者さまに贈ったファンソング第1弾となります。良いと思った作品に、ファンソングをいつか自然体で贈りたいと思うのですが、AIアートについて、作者様のスタンスは異なると思いますし、特に自身でイラストを描かれる方はそうでしょう。いきなり贈って作者さまに正直困ると思われても嫌です。なので、「自作小説にAIでもいいから楽曲を付けたい」と考えている作品を自主企画で募り、制作をさせていただきました。

 この企画で自身の中で特に重要視していたのは「歌詞の制作にあたり小説そのものを生成AIに読ませない」ということです。楽曲自体はAIで生成しますが、歌詞にまでそれをやってしまっては、私の生の感情がどこにもないことになり(まあ楽曲の方向性ぐらいには表に出ます)、ファンソングとしての体を成していないからです。

 それになにより、人様が丹精込めて作った文章を生成AIに読ませる行為に抵抗がありました。私の小説に生成AIに関する場面が登場することがよくありますが、そこで生成AIに読ませる行為を、私は好んで「食わせる」という表現を使っています。私がどうこうすることなく、AIはネットに存在する文章を学習しているのでしょうが、自分自身がそれに加担したくはないという思いがあったということです。


 さて、楽曲の題材とした作品についてです。いわゆる戦記物でして、虫も殺せないような優柔不断で小心者の少年貴族が、封印された魔剣エスペランサを手に取り、魔剣の人格に諭されながら大陸の支配者を目指すというお話です。

 エスペランサとは、「希望」を意味する言葉で、にもかかわらず作中では魔剣として扱われています。「一刀両断」という第1章で最も印象的な言葉と、「エスペランサ」という言葉に託された意味を考えながら作詞し、その世界観にぴったりの曲調の曲を選び抜きました。

 今回は第1章までを拝読した上での作詞となりましたが、味方の貴族との対立など、戦記物ならではの気になる展開がこの先も待っており、続きが非常に楽しみな作品です。


■元の作品タイトルおよびリンク

聖剣を継げなかった少年は、魔剣と契りて暴君を志す

https://kakuyomu.jp/works/16818622172563864047

※南木さま著作です。

https://kakuyomu.jp/users/sanbousoutyou-ju88


■楽曲リンク(カクヨム外部サイト)

https://suno.com/song/57ef7029-e657-4968-af48-87e45cea1c38


[Intro]

聖なる剣は 僕を拒む

何もできずに 一人泣いた

護りたいんだ この国を 全てを

そして討つ あなたの仇を


[Verse]

紅の瞳に 魅入られて

その手に掴むは 魔の剣

交わした契約のキス

僕はもう迷わない


[Chorus]

エスペランサ 一刀両断

神の描いた運命ごと 切り裂いて

暴虐の王になってみせる その果てに

永劫の破滅が 待ち受けようとも


[Bridge]

敵も味方も 何もかも

全てを恐怖で支配して


[Verse]

紅の瞳に 導かれ

その手に掴むは 魔の剣

あなたの仇を討つためなら

僕はもう迷わない


[Chorus]

エスペランサ 一刀両断

神の描いた運命ごと 切り裂いて

暴虐の王になってみせる その果てに

永劫の破滅が 待ち受けようとも


[Outro]

聖なる剣は 継げずとも

胸に宿るは 希望の刃

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