仮面人間
優優
第1話 希望と絶望
つまらない人生。退屈な日々。ソレも明日から何か変わるだろうか……。
「はぁ〜あ。明日はもう入学式かぁ……。めんどくせぇ〜。学園に入学するから配信も休止したし、つまんね。」
俺はタバコを吸いながらそう呟いた。セリーツ学園、それが俺の行く学校の名だ。なんでもセリーツ学園は変わり者の王子様が作ったという話だ。孤児院に住んでる子供達、学びたかったけど学べなかった大人達から王侯貴族まで、人種や身分に関わらず色んな奴らが通っている場所らしい。しかも何百年と続く名門校なんだとか。この学校作った変わり者の王子様ってのは、すげぇ良い奴じゃねぇか。なのに変わり者とか言われてんのは少し可哀想だな。でも、やっぱり王子様が考えることは俺にはわかんねぇな。そんなことを考えながら眠りについた。
次の日
「おぉ…。やっぱ名門校の制服なだけあってかっけぇな。特にこの黒いブレザーに映える赤いラインとか、ここらでは見ない黒いシャツとか、テンション上がんな〜!初めて着たけど、俺の黒い髪と黒い目には結構あってるし、それにピアスをしてもいいってのがまたいいよな〜。そういや、この学校、確か15才以上の奴らは全員寮生活なんだよな。寮生が良い奴だといいけど。」
数十分後
(うっわでっけぇ〜し、広〜。ってそうじゃなくて。早く着替えねぇと入学式が始まっちまう。……はぁ〜。危なかったぁ。入学式は式典服に着替えなきゃとか終わってんだろ。――にしても学園長の話長すぎだろ。もう話し始めて20分は経ったな。多分。ん〜、、やっと終わったと思ったら次寮長挨拶とかダル〜。めんどくせぇ〜。抜けちまうか〜??いやでもなぁ、確かこの学園の生徒会長って超美人って噂なんだよ……なぁ……。え?なにさっきの寮長。ちょ〜美人じゃん!さっきの男ってマジで言ってる?つか次に出てきたのもイケメンだし…。ここの学園長ってもしかして面食い?いやいやいや、それにしてもこの学園の役職持ちツラ良すぎだろ!つか俺興奮しすぎだな。うん。純粋に自分がキモイわ。新生活だからって俺も知らないうちにはしゃいでんのか?やべぇな。しっかりしねぇと。……やっと次が噂の生徒会長か。???え、…マジで美人じゃん。なんつーか勝手に海賊女帝みてぇな感じかと思ってたけど全然違ったな。むしろ真逆っぽい。……つまんねぇ〜もう飽きたー。マジで抜け出すか?でも次寮選定だもんなぁ。抜け出したら絶対バレるし、説教されんのはめんどくさいし、我慢しとくかぁ。我慢出来たらいいけど。笑。)
数分後
(あ"ぁ〜やっと俺の番だ〜!どの寮になるんだか。出来れば放任主義で獣人族とか人魚とか鼻がいい奴らがいないところがいいな。それでいてゲームができる環境があれば尚良し。よし、頼む!)
"セイレンリーフ寮"
「はあ"?!」
(あっ、やべ。でもまぁじで言ってる?セイレンリーフって寮の中で唯一海の底にあるってところだろ?どうやってタバコ吸うんだよ。しかもゲームをするにも一苦労だし、この学園って5年制だろ?あ〜最悪だ。もう無理。はぁ〜、、まぁ決まっちまったものは仕方ねぇか。俺5年後ちゃんと生きてるかな……。)
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