3)最悪な幼馴染と最悪な過去

「マジか、こいつにだけは見つかりたくなかった...」




いっその事夜逃げするかと思うほど俺は追い詰められていた


その原因は初配信後届いた1件のDM



送り主は、如月きさらぎ桃華とうか


内容は1枚の写真とただ一言


「待っててね」


写真の中は思い出したくなくて、何度も何度も見させられた女性の裸体

昔のことを思い出して吐き気がする



怖い

ただただ怖い

名前を見ただけで足が竦む



中学校時代の嫌な思い出

もう二度と関わりたくなかった相手



しかし逃げることはできないらしい



二度と思い出したくなかった記憶が流れる





———17年前


出会いはごくごく普通のものだった

当時俺は7歳だった

桃華はお隣さんで歳も同じ

小中学校は同じ学校で、同じクラスだった

隣人同士ということで最初は普通に仲が良く

よく一緒に遊んだ



しかし学年が上がるにつれ、だんだん桃華と距離を置くようになった

思春期からか、その時から何となく嫌な感じをしていたのか



そして中学校に入って完全に全て狂った

俺は成長が遅く低身長、声も中性的な高めの声

小学校ではなんの問題もなかったが

中学校に入ってからはいじめられるようになった

しかし桃華が守ってくれた



精神が壊れる寸前まで追い込まれていた俺は桃華依存した

当時は桃華がいないと全てが怖いと感じるほどの依存状態になっていた

心の隅でどうにかしなきゃとは思っていた



そんな時にダンジョンが現れた

桃華に頼らずとも生きていけるようにと

ダンジョンに潜るようになった

そして、一般人なら倒せるようになった俺は

俺をいじめていたヤツらにやり返してやろうと思った


だが、あいつらは抵抗しなかった

全てを受け入れるように

そして謝ってきた。そして謝罪と同時に教えられた



ー桃華に命令されてたんだ。従わないと俺らの親が無職になるって。だからお前も桃華に気をつけろー



全ては桃華の仕組んだことだった

桃華の父親はとある有名企業のお偉いさんで、桃華に激甘だった

そこで働いている人の子供を脅し、俺の精神を削り自分に依存させた



それを言われた俺は信じられなくて

帰ったあとに、桃華にそのことを聞こうとした



しかしそこで気を失った

睡眠薬を盛られていた






「.......ん...?...ここは...ヒッ」


目が覚めたら知らない部屋にいた

服は無く、首輪がつけられていた

そして辺り一面に俺の盗撮写真がはられていた



「あれ?もうりーくん起きたんだ」



そう言い部屋に入ってきたのは桃華だった


なんでと俺が聞く前に



「りーくんがいけないんだよ?そのまま何も知らずにいてくれたらこんなことしなくて済んだのに...

でも、もう逃がさないよ♡いっぱい可愛がってあげるから♡何も考えないでいいよ♡」


桃華の目は獲物を狙う猛獣の目をしていた


そこから俺は桃華への依存心と混乱と恐怖で何も抵抗できないまま犯された

何度も何度も俺は桃華のものだと刻まれるように搾り取られた



その後も何度も何度も調教された

ご飯は媚薬と桃華の雫をかけられた物が犬の餌入れに入れられ、這いつくばって全て残さず食べさせられた

夜には服を着させてもられない状態でさんぽさせられた

脱出しようとして見つかると、丸々3日間犯され続けた。精力剤や媚薬をガンガン飲まされた

そんな生活を続けさせられるうちに桃華を見るだけで勝手に体が犯される準備を始めるほどにまでなっていた


それでも諦めずに脱出を試み続けた



その努力が報われ、桃華がいない時に脱出に成功した

しかし行く宛てもなく、そのままダンジョンへ潜り、段々と精神が安定した頃に、高校に進学するのをやめ、ダンジョン探索者として生きる事を決めた





桃華のことだ、配信の環境音などでここを特定するのも時間の問題だろう

そして、10年前から見た目が変わってないからおそらく年齢固定スキル持ち、今度捕まったら本当に永遠に囚われるだろう




あぁダンジョンで精神が安定して大丈夫だと思ったが

10年たった今も調教された名残が残っている

無意識に犯される準備が完了していた






あとがき

ちょっとシリアス回かつ、なかなかにぶっ込んでみました

前書いていたやつよりこっちの方が全然伸びよくて、こっちをメインに投稿しようと思います

あと前回の話の最後を、今回に繋げるために少し変えました

誤字脱字は遠慮なく指摘してください

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