宙の運び屋と竜翼の少女

皆方 ho_

第1話 遭遇


 


 むかしむかし、りゅうとひとはなかよくへいわにくらしていました。


 おそらはりゅうのもの、じめんはひとのものでした。


 りゅうとひとはときにはけんかもしました。


 ひとはけんかにかつために、おそらをとぶきかいをつくりました。


 そのきかいをつかって、ひとはりゅうをころしました。


 りゅうはとてもおこりました。


 ひとがそらまでやってきたからです。


 ひとがりゅうをころしたからです。


 りゅうはきかいをこわし、ひとをころしました。


 けれどもひとは、こわされるよりももっとおおくのきかいをつくって、りゅうをもっとおおくころしました。


 そうしてりゅうはまけてしまい、このせかいからいなくなってしまいましたとさ。






 薄墨の雲海が果てしなく広がっていた。どこまでも続く、灰色と黒の絨毯のようなその景色。その雲海の上を一機の小さな飛行機械が滑るように飛んでいた。



「高度三千二百、風速四ノット、北北西から。問題なし」



 ウルティマ・トゥーレは操縦桿に手を添えながら、小さく呟いた。彼女の声はエンジン音にかき消されそうになりながらも、コックピット内に響いた。飛行機械「ハイタカ」は彼女の意図を汲み取るように、わずかに左にバンクして針路を修正する。


 黒き雲の上を飛ぶ時は、いつもこうやって高度と風向きを確認するのが習慣だった。雲の下は死が待っている。カルナイト機関は黒き雲を吸い込めば即座に動力停止、墜落にいたる。さらに人が吸い込めば肺がただれ、数分で息絶えるという、死の霧。


 そのわずか20メートル上という超低空を彼女は飛んでいた。わずかでも操縦を失敗すればすぐに黒き雲に突っ込んでしまう、その高度を彼女が飛ぶ理由はその職業にある。


 彼女の仕事は運び屋。主にマフィアからの依頼を受け、国境をすり抜け、誰よりも速く、どんな荷物であろうとも届ける、そんな危険な仕事であった。


 人類が黒き雲に地表を追われてから三百年。かつての文明は黒き雲によって崩壊し、わずかに残された高地や山岳地帯に人々は群がり、小さく文明を復興しようとしていた。広大な雲の上を飛び交う飛行機械が文明の命綱となり、唯一の交通手段となっていたのだ。


 トゥーレはゴーグルの曇りを手袋をはめた指先で拭いながら、計器を再度確認した。積荷はしっかりと固定されているのを鏡で確認する。今回の「品物」は小さな箱に収まる程度のものだったが、報酬は決して安くない。運び屋として知られる彼女の報酬は常に仕事の危険度に比例していた。



「あと十五分で宙港だな」



 そう言うと、トゥーレはスロットルを絞り、ハイタカ号の速度を落とす。最も危険な国境警備隊の哨戒地域を無事に脱したのだ。この区域では時折、密輸業者を狙った検閲が行われている。また、国境地帯の浮游岩塊には監視哨も設けられている。しかし、今回はそんな厄介な出会いもなく、順調に目的地へと近づいていた。


 宙港はマフィアの管轄だ。今回も入港に手間取ることはないだろう。


 ふぅ、とため息をついて緊張をほぐすと眼下に街の輪郭が見えてくる。山頂近くの広い台地に築かれたその街は、ラエバ王国の首都、ギスレウだった。夕暮れの柔らかな光に照らされた街並みは、遠目には平和そのものに見える。


 トゥーレはその台地の端にある、小さな離発着場に機首を向ける。正規の国営宙港ではなく、マフィアが管理する非正規、小規模の宙港だ。


 トゥーレの左手がスロットルの上の翼下灯のスイッチに伸びる。素早くスイッチを押し、信号を離発着場の管制に送る。



「こちらハイタカ号。コード12410。着陸許可願う」



 地上の管制室からの返答が、信号灯の点滅で示される。



「ええと……コード12410了解。着陸順序最優先。速やかに着陸せよ、か。り・よ・う・か・い、と」



 口に出しながら読み取ると返答を送る。

 最優先の積荷は最も速く降りられる。それはマフィアに仕切られる港の常識であり、この仕事の特権だ。他の機体が待機していたとしても、彼女の着陸が優先されるのである。


 機関出力を下げ、緩やかに降下する。宙港が近づくにつれ、街の眺めが詳細に見えてきた。西に山頂を望むその山の中腹の台地にある、首都ギスレウ。最も西の山の山腹には大規模な洞窟が掘られ、その中には何隻かの軍艦が鎮座し軍港として機能している。


 反対に東の大地の縁に無数にある小さな離発着場のそのいくつかは、国の目が届きにくいマフィアの巣窟であり、マフィアごとに独自の離発着場を持っていて、勢力争いをしたりしている。


 今回の依頼主もそんなマフィアの一派だった。彼らは表向きは貿易会社を気づいているが、実際には違法な品物の取引で富を築いていた。


 着陸体制に入る。周囲を見渡し、いつでも再浮上できる状態で着陸する。20秒ほど警戒し、安全を確認した後、トゥーレはようやく完全に緊張を解いた。


 任務完了だ。


 機体後部のハッチを開けて、積荷を丁寧に降ろす。傷つけるようなことがあれば、報酬の減額はともかく、最悪の場合は命に関わる。彼女にとって積荷は命と機体の次に大切なものだった。


 そして目の前に待機していたマフィアの責任者であろう黒いスーツを着た男にそれを手渡した。



「コード12410、依頼達成でいい?」



 こちらに見えないように箱を開けて男が内部を確認する。知らせられない限り、何が入っているのかは知らないし、知ろうとも思わない。それが運び屋としての鉄則だった。



「確認した、積荷は無事だな。報酬は?」



 男は箱を閉じると、満足そうな表情を見せた。



「報酬はいつもの口座にお願い」



 トゥーレは淡々と答えた。この業界では現金のやり取りよりも、匿名の口座への送金が一般的だった。追跡されにくく、安全だからだ。

 報酬の確認をした後、男は部下たちに指示を出し、箱を慎重に運ばせた。彼女はその様子を見届けると、再度ハイタカ号に乗り込む。


 ハイタカ号の機体は父から受け継いだ遺産だ。小型ながら高速飛行が可能な特殊機で、父親がいつからか乗り、幾度も改造を重ねた機体だった。滑らかな流線型のボディは空気抵抗を最小限に抑え、機体の大きさの割に巨大なカルナイト機関は大出力を提供していた。

 プロペラは静かに高速で回っている。


 ハイタカ号はみるみるうちに高度を上げ、短時間の飛行の後に再び着陸した。今度の目的地は別の離発着場だった。

 そこはトゥーレの拠点。整備拠点のガレージと住居がつながった、その様子は小さな町工場のようだった。


 機関を完全に切らずに半浮遊状態にしたまま、機体から飛び降りると、ガレージの中からロープを持ってきてハイタカ号に繋ぎ、ロープの反対は動力機関に繋ぎ、ハイタカ号をガレージに引っ張り込む。


 ハイタカ号をガレージに収めると、トゥーレは機関を止め、機体の点検を始めた。外装や各部の摩耗を順番にチェックしていく。それが終わるとカルナイト機関の整備だ。オイルを追加し、目立つ汚れは柔らかい布で拭き取る。カルナイト鉱石に繋がる軸や変速機に割れや欠けがないかを確認する。



「……問題なし。今日もお疲れ様」



 愛機の鈍銀色の翼に手を置き、彼女は小さく微笑んだ。この機体と共に生きる限り、黒き雲の脅威も恐れはしない。


 整備が終わり、ガレージの奥、通りに面した側にある居住スペースに向かうと、彼女の足元に一枚の封筒が滑り込んでいた。分厚い紙製の封筒は、彼女が留守の間に誰かが差し込んだものだろう。



「また依頼か」



 トゥーレは無造作に封を開けた。慣れた手つきで中身を取り出す。それはタイプライターで打たれた簡素な文書だった。



「契約書。請負人はマルセンタ王国サンキエルへ下記の荷物を運送する義務を負うものとする。小包一つ、受け渡しは三日後のルーシー通り、詳細もそこで。……報酬はいつもの通りか」



 契約書の体で書かれた依頼書はいつも通り、双方のサインも入ってない不完全なものだ。依頼を受けるなら荷物の受け渡しに行けば良い。それが契約成立を意味する。

 ただ……



「サンキエルか。行ったことはないけど……治安は悪そう。」



 マルセンタ王国はラエバ王国の南西にある国だ。統一されたばかりで治安は悪く、マフィアが跋扈していると言う。特にサンキエルは抗争が激しいらしい。

 それでも、依頼を受けることをトゥーレは決めた。依頼自体の難易度はそれほど高くないからだ。


 窓の外では、薄墨の雲が夕日に染まり、やがて深い闇に沈んでいく。明日もまた、黒き雲の上を風が吹くだろう。




────────




 漆黒の夜空に、無数の星々がきらめいていた。

 地表を覆う黒き雲の上、昼間より高い高度を飛ぶトゥーレの飛行機械は月光を受けて、鈍く銀色に輝いていた。

 コックピットに差し込む光が、少女の紫紺色の髪を照らし、飛行眼鏡に反射する。


 トゥーレはコックピットの中で計器類に集中していた。

 計器の左下の小さな窓の覆いを開ける。そこからは、カルナイト機関の淡い青緑色の発光が覗いている。

 機関正常。機関の様子を反射鏡越しに確認できるその小窓は、夜間飛行時の照明がわりでもあった。


 基本出力と浮力推力比の二つのスロットルと操縦桿を固定して、操縦系から手を放す。


 そして、その小さな灯りを頼りに、トゥーレは地図を開いた。コンパスと時計、速度計、地図を組み合わせて大まかな機位を特定する。一時間ごとの機位がすでに書き込まれたその地図に、新たな点を打つ。現在地だ。


 位置の確認が終わり、進路からそれていないことを確認すると、地図を畳みながらトゥーレはふぅと少し息を吐いた。


 再び操縦桿を握り、計器類に視線を戻す。


 そのときだった。気圧計の針が大きく揺れ動いた。一度だけではない。何度も針が大きく揺れ、まるで何かの存在を告げるように、不規則なリズムを刻み始めた。



「変だな……」



 トゥーレは眉をひそめると、もう一度操縦桿から手を放した。


 そして収納を漁る。取り出したのは、折りたたまれた紙だった。情報屋から買った最新の天気図だ。ロドニアの気象庁の昨日のデータとラエバ空宙軍の今日のデータ。手に入る内では最も精密なそれを丁寧に開くと、現在の座標と照らし合わせる。天気図の情報から天気の移り変わりを目算しながら、彼女の鋭い目が地図の上を走る。



「高気圧の領域のはずだ。嵐の兆候もない。」



 そう呟きながらも、トゥーレの感覚は何か異常があることを告げていた。この感覚は、彼女が生き延びるための重要な武器だった。運び屋として危険な荷物を運ぶ彼女にとって、異変に築く感覚は命綱と同じだ。



「まさか、竜巻か?」



 そうであるならば全力で退避しないと命はない。

 気圧計の針が一段と大きく揺れた。今度は、計器自体が震えるほどだった。間違いなく、何か強大な気流がすぐ近くにあるのだ。


 トゥーレは身を乗り出し、窓越しに周囲の夜闇を注意深く見渡した。満月の空があたりを照らし、視界は思った以上に良好だった。


 左舷、右舷、そして上空。何も見えない。

 ただ、眼下の雲が急速に散っていっている。

 そして機体の下方を確認するために、わずかに機体を傾ける。

 そして、彼女はそれを見つけた。


 空を翔ける翡翠色の影。



「竜? ……」



 トゥーレの声は囁きのように小さく震えていた。

 両手は操縦桿に固定され、呼吸さえも忘れたかのように、彼女はそれに見入っていた。


 さらに目を凝らす。月光の助けも借りて、トゥーレはその存在をより鮮明に捉えた。

 それは、風を思うがままに操るかのように、自由自在に舞っていた。


 大きな翼は翡翠色に煌めき、月の光を受けるたびに幾千もの宝石のように光の粒を散らしていた。

 その翼は広げれば人の身長ほどもあり、しなやかな動きで風を切るその動きはまるで水中を泳ぐ魚のように空気の流れを操っているようであった。雲はその翼の軌跡に抉られるようにして形を変えていく。


 影は楽しそうに蛇行しながら飛んでいた。ゆっくりとロールして空に美しい螺旋の軌跡を残したかと思うと突然方向を変えて急降下し、眼下の雲を散らす。そして優雅に上昇したかと思うと、何かに誘われるように、くるくると空中でスピンした。その動きはまるで子供のように無邪気だった。


 トゥーレは息を吞んだ。心臓が早鐘のように打ち、頬が熱くなるのを感じた。

 ただ一つ確かなのは、この、目の前で自由自在に宙を舞う存在が、幼いころから父親が彼女に語り聞かせてきた伝説の一部だということだった。



「父さんが探していたのは……これ?」



 トゥーレの脳裏に、父の顔が浮かんだ。魔法使いを自称して竜が実在すると信じ、ついには彼女を置いて旅立っていった父。その父が命がけで探し求めたものが、今まさに目の前にいるのだろうか。


 その影はよく見ると人型で、サイズは案外大きくない事に気づいた。少女のような小柄な体形。しかし、その背中から広がる翼の存在感は圧倒的であった。翼をもった人間? それとも人の形をした竜? トゥーレの頭の中で父から聞いた伝説と目の前の現実が交差した。


 銀白色の長い髪が風になびき、月明かりに照らされて光の帯のように後方に流れていく。時折、回転するたびに、頭部の角らしきものが月光に煌めく。手足の先端は鱗に覆われているようで、動くたびに翡翠色の光の軌跡を宙に描いていた。


 空飛ぶ影はさらに複雑な動きを見せ始めた。まるでダンスでもしているかのように、リズムを持った動きで宙を泳ぎ、時に円を、時に螺旋を、時に鋭角な軌道を描く。それはまるで宙を我がものとするかのように、飛行の喜びを体全体で表し、月に向かって語りかけているかのようだった。


 しばらく見ていると、その影はさらに大胆な飛行を始めた。大きく弧を描くように上昇し、さらにスピンしながら見る見るうちに高度を増してゆく。星空を貫きながら流れ星のように宙を登っていく。そして、ちょうど満月に重なって見える位置まで達したとき──



 突如として、その姿勢が崩れた。



 翼が不規則に羽ばたき、バランスを失ったかのように身体が傾く。そして次の瞬間、影は月の前から姿を消し、まっすぐに落下し始めた。



「落ちる!」



 硬直が解除されたトゥーレは即座に行動に移った。反射的に操縦桿を握り、カルナイト機関の出力を最大まで引き上げる。浮力推力比を示すレバーを推力側に押し込むと機体が震え、プロペラの振動が一段と強くなる。



「くそっ、間に合え!」



 落下していく影を追いかけるために、操縦桿を押し込み、トゥーレは機体を急降下させた。機体がきしむ音を立てる。しかし彼女は気にせず、ほとんど人の乗らない後部座席に左手を伸ばす。そして、そこに取り付けられた後部大型ハッチの開放レバーを後ろ手に引いた。ワイヤーのきしむ音とともに、機体後部のハッチがゆっくりと開いてゆく。


 吹き込む風の轟音、ハッチが開いたことで崩れた機体のバランスをとりつつもトゥーレの目は影を捉え続けていた。額には汗が浮かび、唇を噛みしめて落下していく影の軌道を予測していた。操縦桿を握る手に力が入る。彼女の瞳には決意と緊張が混ざり合っていた。



「このままじゃ黒き雲に突入する……」



 地表を覆う黒き雲の上端が見え始めていた。あの中に入れば毒の霧に包まれ、呼吸するだけで死に至る。例え竜であっても、黒き雲の中で生き延びられるかはわからない。

 後部ハッチが完全に開き、貨物室が夜空に露出した。



「あと少し……」



 ついに影に追いつく。トゥーレは後ろを見ながら全力で機体の位置を調整する。落下する影がトゥーレの視界から消え、機体の影に隠れた瞬間、トゥーレは即座に操縦桿を引いた。補助翼のフラップを全開にしてスロットルを浮力側に引き、減速をかける。機体全体に強い衝撃が走る。



「つかまえた。」



 その事実に安堵しながら、彼女は減速を続ける。黒き雲はもう目の前まで迫っていた。一度捉えたものを失わないために、再度安全高度まで戻らねばならない。


 機体が水平に制止すると、彼女は再び基本出力と浮力推力比の二つのスロットルを操作する。機体が垂直方向に緩やかに上昇し始めた。しばらく上昇を続け、ようやく安全な高度に達したとき、トゥーレは深く息を吐きだした。額の汗をぬぐう。スロットルと操縦桿を固定し、空中に静止状態にして操縦桿から手を離す。



「落ちなくてよかった。」



 彼女の口から安堵の言葉がこぼれた。しかし次の瞬間、緊張した面持ちに戻る。何を拾い上げたのか、まだ確認していない。


 身体を固定するハーネスを外し、震える足で立ち上がる。操縦室と機関室を分ける狭い通路をくぐり、銃座の横を通り抜け、後部ハッチが開いたままの貨物室へ向かう。心臓の鼓動が高まるのを感じながら彼女はゆっくりと貨物室へと足を踏み出した。


 そこには、ぼんやりとした表情で座り込み、あたりを見回す少女の姿があった。


 銀白色の長い髪は風にさらされたためか乱れ、その髪はうねりを帯びていた。髪の間からは鱗に覆われた角が二本除き、月明かりを受けて淡く光っている。


 だが、それよりも目を引くのは背中から生えた翼だった。大きな翼は美しい鱗に覆われ、その鱗の一枚一枚が月の光を受けて翡翠色に輝く宝石のようであった。手足の先端は鱗に覆われ、その翡翠色と色白な肌のコントラストが目を焼いた。


 少女の身長はトゥーレより低く、年齢でいえば12、3歳ほどにも見えた。しかし、その金色の瞳には年齢を超えた何かが宿っているようだった。好奇心に満ちつつもどこか遠い場所を見つめているような、不思議な表情をしていた。


 部屋の中を漂う風のような存在感のなかで、トゥーレは彼女に見惚れていた。


 父の話にあった竜。それがこんな姿で現れるとは想像もしていなかった。畏怖と興奮が入り混じる中、彼女はようやく口を開いた。



「あなたは……誰?」



 声は予想外に震えていた。冷静を装っていても、心の奥では大きな衝撃が波紋のように広がっていた。


 少女はトゥーレを見つめ、初めて意識が現実に戻ってきたかのように瞬きをした。金色の瞳がトゥーレの顔に焦点を合わせ、少し首を傾げる。そして、少しためらいながらも口を開いた。

 声は澄んでいて、純粋無垢だった。




「……ウロクズ?」








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