第2話 暴露2

//SE:音系

//:演技指導

※:状況説明




 //SE 蝉の鳴き声

 //SE 先生が授業をする声


 ※蝉の鳴き声と先生の声が小さくなる


 //SE 主人公の寝息


「……はぁ。また居眠りしてるよこの人」


「この前居眠りするなって注意したばっかりなのに……」


「いろいろあって二人とも先生に怒られたの覚えてないのかなぁ……」


「あれだけ先生に怒られてまだ居眠りするとは、どうやらよっぽど私にイタズラされたいみたいだね」


「また何か驚くようなこと言って起こしてあげようじゃない」


「まあこの前みたいにイタズラして私まで先生に怒られるって事態にだけはならないよう注意しなきゃなんだけど」


「よしっ、とりあえず本当に居眠りしてるかどうかは確認しとかないとね」




 // ヒロインが主人公に近づく

 // 耳元で囁く

「おーい、この前も居眠りしてたのにまた居眠りしてんのかー」




 //SE 主人公の寝息


「……うん、ちゃんと寝てる」


 // 主人公から離れる


「それにしても中々に可愛い顔で眠ってるね」


「起きてる時は無表情で愛想のあの字も感じられないっていうのにさ」


「普段からこれくらい可愛い顔してくれてたらみんなが君を放っておかないんだろうけどなぁ」


「とまぁ君の寝顔を褒めるのはこれくらいにしておいて」


「この間は地球滅亡とか先生のカツラの話で起きなかったくせに私の胸のサイズ聞いたら飛び起きてきたし、ちょっとエッチな内容に敏感に反応するっぽいんだよねぇ」


「うーん……胸のサイズと同じような話かぁ」


「胸のサイズ以上にエッチなこと囁くのは簡単なんだけど、エッチな内容になりすぎて私までダメージ喰らったら意味ないしなぁ……」


「エッチな話ではあるけど恥ずかしすぎない内容って何かあるかな……」


「スリーサイズは……お尻のサイズとかバレちゃうから恥ずかしいし、経験人数……って言ってもゼロって話はしづらいしなぁ……」


「……あっ、丁度いいのがあった」




 // ヒロインが主人公に近づく

 // 耳元で囁く

「--私、お風呂で体を洗うときは胸から洗うタイプなんだよね」




 //SE 主人公が飛び起きる音

 // 主人公から離れる


 // 我慢するように笑いを溢す

「ふふっ」


 //SE 主人公が先生に注意される


「今日は一発で起きたね。やっぱり君はちょっとエッチな内容だと反応して起きるんだ」


 //SE 怒った主人公が身を乗り出す音


「ちょっとちょっと、この前も行ったけどあんまり派手に動いて音立てると先生に気付かれてまた怒られちゃうよ?」


 //SE 主人公が仕方がなくゆっくり席に座る音


「ふふっ。それでよろしい」




 // ヒロインが主人公に近づく

 // 主人公の後頭部を撫でながら耳元で囁く

「言うこと聞けて偉いぞー」



 // 主人公から離れる


「そうやって私の言うこと聞いてれば先生に怒られることなんてないんだから」


 ※主人公が黙り込む


 // 煽るように

「どう? 私が一糸纏わぬ姿でお風呂に入って体洗ってるところ想像しちゃった?」


 ※主人公が顔を逸らす


「わかる、わかるよぉ。私ほどの美少女の一糸纏わぬ姿なんか想像しちゃったらそりゃ顔も真っ赤になるよねぇ」


 // 小さい子をあやすように

「でもこれくらいのことでお顔が真っ赤になっちゃうなんて、可愛い子でちゅねー」


 //SE 主人公がノートの端をちぎる音 

 // 主人公から離れる


「……えっ、また筆談?」


 //SE 主人公がノートの切れ端に文字を書く音


「いやいや、この前のことがあって私がその切れ端易々と受け取ると思う?」


「筆談なんて私が受け取らなかったらそれで終わりでしょ?」


「この前のこともあるし君が無理やりその切れ端渡そうとしてきたって絶対受け取らないんだから」


 //SE 依然ノートの切れ端に文字を書く音


「……えっ、そんな無言で書き続けても受け取らないからね? 絶対受け取らないからね?」


 ※主人公が無理やり紙を渡そうとする


「いや、だから受け取らないって。私の話聞いてる?」


 ※依然主人公は紙を渡そうとする 


「そんなゴリ押しされたって絶対受け取らないんだから!」


 ※主人公は頑なに紙を渡そうとする


「あーーもう! 受け取ればいいんでしょ受け取れば!」


「いいよいいよ、この前はフイを突かれたからびっくりしちゃったけど、今回はちゃんと君が何かとんでもないことを書いてくるって身構えられるし絶対驚かないんだから」


「私がやってるみたいに耳元で囁かれるとか頭撫でられるとか、そんなことされたら流石にびっくりするかもしれないけど、ただ紙に書いてある文字見るだけでそんな驚くなんてこと絶対ないでしょ」


「どれどれ……。俺が体を洗うときは……--」


 //SE 勢いよく席を立つ音

「--って何書いてんの!?」


 //SE ヒロインが先生に注意される


「あっ、ごっ、ごめんなさい……」

 //SE 静かに席に座る音


 // 怒るように

「ちょっと! 何書いてんの!? 本当信じられないんだけど!!」


 ※主人公がフッとしたり顔で笑う


「----っっっっ!!??」


「何今の顔!? 君のせいで先生に怒られたっていうのに調子乗っちゃってほんっっっっと腹立つぅぅぅぅぅぅうう!!!!」


「……はぁ。もういいもんっ。いたずらしようとした私が悪かったよ。反省します」


 // 小声で

「……ダメだよ」


 ※主人公が聞き返す




 // 恥ずかしそうに

「君もそんなこと、私以外に行ったらダメなんだからね」




 //SE 主人公が体をビクつかせ机の音が鳴る

 //SE 先生の授業をする声が一度止まる

 // 主人公から離れる

 ※ 主人公が先生に睨まれる

 

「ふふっ。いい気味だね。これに懲りたらもう居眠りなんてしないこと」


「まあもし君がまた居眠りしててももうイタズラしないようにから」

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