カクヨムに来て初めて、ひっくり返りました。みなさんの目にはどう映りますか?私には鬼才に見えています。
小説の形式はオムニバスと理解します。1話ごとの説明はありません。砂場に残された子供のおもちゃのような語群と言葉の染色が、質感によって世界の立ち位置を示してくれるので、迷うことはあっても、迷うことはありません。
繰り出される造語はどこか茶目っけと親しみの手触りがあり、不明瞭のようでいてテンポは逸品、さらりと不思議をつき抜けて進んでいく。台詞回しにはイカした情緒がある。
私は動揺しています。これはなに?こんな作品が埋まっているから、ネット小説っていうのは堪らない。