物騒

ああ。

寒い。

黙々と歩くのもつまらないもの。

ササッと商人に品を渡し、報酬を受け取る。

それから、竹藪の中にひっそりとある屋敷に文を届ける。


「はあ。何かいいもの売ってないかなあ」


そうやって、商店を見ていた時、


「サッ」


スリにあった。

はあ。

面倒だこと。


「ドッ」


なめないでほしいとつくづく思う。

急所をさらけ出してるから絶対にそう。


ヨンジュは、相手を一突きで倒し、一瞬目立つ。


「………ダッ」


ああ、もう!

走ってその場から逃げ去る。

逃げてろくなことはないだろうけどね!

しばらく走っていると、誰かにぶつかった。


「あっ姉さん!」


「あれ?シヨル、どうしてここに?」


その誰かというのが、まさかのシヨルだった。

シヨルは、私の双子の弟ってなっているけど……

正直納得がいかない。

絶対何か闇があると思う。


「そんな事はいいから!早く来て!」


「えっ!ちょっ!わっ!」


シヨルに腕を引かれ、何処かに連れて行かれる。

はあ。

次は何よほんと。

シヨルはいっつも騒々しい。


連れて行かれたのは、農民の家だった。


「はい。なんか困ってるって」


どうやら、ゴロツキが荒らしているらしい。

農民達は、必死に収穫した作物を守っている。

なんで私を呼んだのだか……


「はあ。あのね?このくらいの騒ぎは収めれるでしょう?」


「だって、姉さんの方が強いでしょう?」


「まあ、そうだけれど……」


そう言いつつ、ゴロツキの方へと向かって行く。


「おい!両班のお嬢様が、何か用か?」


「いますぐ!やめてください」


「あぁ!?」


ゴロツキは、殴ろうとしてくる。

だから、振り上げた腕をしっかり掴んだ。


「痛い目に遭いたくなければ、お引き取りを」


しっかりと睨んでいると、だんだんと欲が湧いてくる。


「おい!こいつをぶっ殺せ!」


腕を掴んだゴロツキが、手下に言う。


「フッ」


途端に溢れてきた笑みと共に、着々とねじ伏せていく。


「ドサッ」


そして、最後の1人も情けなく倒れる。


「ふぅ」


「ありがとうございます!」


まだ幼い子が言う。

毎日、農業をしているんだろう。


「やっぱりさすがだねぇ。才女ってのは。おかげで命拾いしたよ」 


その子の祖母らしき人が言う。


「いえ…。このくらいの事、礼には及びません。

また、困った事があったらなんなりと」


一礼すると、なんだか焦れったくなって、足早に去ってしまった。




今日は、何かとある日ね……




シヨルが、後ろから慌てて追いかけてきている気がする。













_______________________

次回、9月10日投稿予定です。


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