　まず評論の意味を考えてみましょう。

　精選版日本国語大辞典からの引用です。

　評論：

　政治、時事、文芸その他物事の価値・善悪・優劣などについて批評し論ずること。

　評論の意味は「物事」「価値」「批評」「論ずる」などを含むから、

　1.2 でも書いた「対象」「基準」「決定」の３つの要素があると分かるよね。

　そしてこの３つの要素の他になにか特徴は見出せない。

　だから言葉の意味では、批評と評論に違いはない、

　としても大きな間違いはないだろう。

　もし、評論の意味を厳密に知りたいとき、

　辞書的な・語義的な意味をただ読むのだけでは不十分だろう。

　それは批評と批判の比較でも明らかなように、

　実践的な・実用的な文脈から意味を読み取る必要がある。

　それで両語の違いを厳密に検討したいところだが、

　批評の意味の解明からは話がそれるので、

　いったん棚に上げさせてくださいな。

　まぁ、批評と評論は同じ意味と捉えてください。

　次に批評と解釈の意味を考えていきましょう。

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