列島を貫く前線どこいったここに戻ってうたを詠ませて

梅雨入りを予感させる、今の季節にぴったりの短歌です。
しかし、今年(2025年)の夏は梅雨前線が消えるという謎の現象が発生したこともあり、
句の中にある「つゆみたい」は、「梅雨のように見えるけれど、実は線状降水帯ないしはゲリラ豪雨」という意味なのかなと私は解釈しました。
ゆえに4句目で「不意にやんでさ」につながるのだ、という感覚です。

本文の中に、作者の方の解説もついているので
「短歌を読む(=鑑賞する)のはハードルが高い」と感じる方にとっても読みやすい作品に仕上がっています。
短歌を楽しんでみたいが一歩を踏み出すきっかけがつかめない、という方にぜひ読んでいただきたいです。