手形の呪い 〜時を超える災厄の記録〜

@kakitamashogun

第一巻



# 《手形の呪い》~時を超える災厄の記録~


---


ある中学校の体育館に、謎の手形がある。

その手形に手を合わせると呪われるという。

ただ手がピッタリ重ならないとだめとのこと。

ある時みたら、赤色で

別の人が見たら黒色で。見た人によって見える色が違うという。


4月に入学した新入生が入学1ヶ月後の5月4日に手を合わせてみた。

5人で行ってみた仲良し5人組だ。

1人目は大きく、2人目も大きく、3人目は小さく、4人目はピッタリだった。

でも何も起こらない。


そして5人目が合わせたとき、小さかった手がふにゃりと曲がり変形してピッタリ重なってしまった。

4人はこれが恐怖の始まりだとは知らずに帰った。


次の日、5人目が青ざめた顔で言った。

昨日夜寝てたとき金縛りにあって、なにかいた……と。

そして下の階で寝ていた弟も「何かいる!」と泣きついてきたらしい。


そして一限目始まりのチャイムがなった。

だがどうやらスピーカーの調子が悪いらしい。

ずっと「カタッカタッ」って音がしている。チャイムが鳴り終わってもしている。

だけど気づいたら消えていた。


そして下校時。すれ違う人のほとんどが、青ざめた顔でこちらを見てくる。

その時は気にならなかったが、その日家に帰ってからに異変に気づいた。

部屋に帰れば棚、引き出し、ドアなどすべて空いている。

親に「開けた?」と聞いても「部屋にも入ってないわよ」と。

これはマズイと思い霊媒師に行くことに。


車に乗って出発しようとしても鍵があかない。

なんとか開けてもエンジンがつかない。

ガソリンは満タンだ。仕方なく歩いていくことに。

今日は部活が無かったため早く帰れた。だから今はまだ明るい。

だが何度も何度も同じところを歩いている気がする。

いつも通っている道なのに気づいたら一緒にいた親もいなくなっていた。


その晩は怖くなって近くの家に泊めてもらった。

理由を話したら急に険しい顔で「!!あんた早く風呂入って寝な!!」「ドアも閉めて!」「布団にも潜ってすぐ寝な!」と言われた。

変なのと思いながらも従った。

そして夜、言われた通りに寝た。


そして夜中に目が覚め、リビングに向かうと、

「あの子\*\*\*\*\*\*\*るね」「そうだね\*\*\*\*\*か」など、途中は聞こえなかったけど何かを言っていた。

おそらく自分のことだと悟った。


気味が悪くなってその日は寝た。はずだ。

寝て起きる……だがまだ薄暗い。だからまた寝る。時間を確認すると4:30だった。

また起きる。時間は4:31だった。だがあたりは暗くなっていた。

そしてまた起きる。すると時間は7時だった。


起きて朝ごはんを食べている時に、夜中の事を聞こうと思ったけど聞けなかった。

学校に行くために外に出たが、まだ暗い。

もう一度「5月だぞ?」と思ったが、曇っているからかと思って学校へ行った。

"いつもの"仲良し四人組で普通の生活が始まった。

**ーーー第二話**


先生の様子がおかしい。

常に冷や汗をかいていて、授業は必ず遅れてくる。

そして慌てている。あれから異変は無いが何かがおかしい。


夜、みんながあの"何か"を見ている。

何かがおかしいと思い、あの家に行ってみる。

だがその家は空き地になっていた。


そうしたら曇っていた空が急に晴れてきて、雨が降ってきた。

晴れなのに雨? そして、雲が戻ってきたら雨がやんだ。


道端で何かがはねている。黒色の"何か"だ。

だが何かは分からない。近寄ったら「おい離れろ!!」と後ろから声が。

よく見たらこの前のおじさんだった。


咄嗟に俺は「あの、家は、家はどこに言ったんですか??」と聞いてしまった。

「君、何か勘違いしていない?」それがあのおじさんの二言目だった。


「この前俺を泊めてくれた!!」

おじさんは「いつのことかな?」と。


「え?三日前の5月6日ですけど」と言ったら

「何を言っているんだい? 僕は君のことなんて知らないし、

それに三日前は三月の10日だろ?」


その瞬間俺の体に冷や汗が出てきた。

「え? 三日前が3月の十日?」「俺のことを知らない?」

何がなんだか分からなくなった。

じゃあ俺の記憶は? そういえば俺は誰だ?

名前は? どうしてこうなったんだ?



**ーーー第三話


その瞬間目の前が真っ白になった。

気がついたらいつもの教室だった。

「日付は!?」見たら「14月44日?」ありもしない日付だった。


スマホを見ても、やはり14月44日だった。

俺は怖くなり教室を飛び出した。そして体育館に向かった。


理由は、あそこに行ってから世界がおかしくなったから。

なら、あそこに行けば理由が分かるかもと思ったのだ。


そうしたら体育館に鍵がかかっていた。こじ開けようとしたら、あの声が聞こえてきた。

あのおばさんの声だ。鍵を持ってきて扉を開けた。

だが誰もいない。そこは何もない普通の体育館だった。

だが手形が消えていた。


その後は教室に戻った。そうしたら誰もいない。

スマホを見る。何故か圏外になっている。人が……いない?


校舎どこを探しても人っ子一人いない。職員室も。ほかの教室も。


その時体育館から悲鳴が聞こえた。

その時はびっくりしたが行ってみることにした。


「誰も……いない?」確かに悲鳴はした。はずだ。

手形がないのはどうしてだ?疑問に思いながらも中に入ると

カーテンがすべて閉まり、扉が閉まる。扉を開けようとしても鍵がかかっている。


そうした瞬間、どこからともなく声が聞こえてきた。

だんだん増えていく声。

一人増えた。また一人増えた。また一人増えた。

その声は次第に増していき、自分の声が耳に届かないほどになった。


その瞬間カーテンが空き、目の前が白くなった。

そして、体育館に赤色"何か"が飛び散った。

手形があった場所に近づくと、お札が貼ってある。

「ここに魔を封ずる」大正5年。


大正5年?この学校はその時代には無いはずだ。

魔を封ずる?魔って何?

何かが落ちた気がした。後ろを振り返ったら体育館全体がお札で埋まっていた。


その瞬間、誰もいない体育館は静かになり、

新たな手形が増えた──


---


**ーーー第四話**


気がつくと自分は校庭に倒れていた。スマホを見る。

時間が無効です?なぜか見れない。学校から出ると、なぜか古い車が走っていた。馬もいた。

周りの人が変な目でみてくる。

人に聞くと今は大正5年らしい。

体育館にいくと、「あの札だ」札はあった。

でもつい最近開校50周年のイベントしたよな。

その瞬間目の前が曲がりめまいみたいな症状になった。

気がついたら時が進んでいる?

特に確信は無いけど、そう感じた。

時間をみると11時三十分だ

外に出て人に年を聞く。

大正十二年ですけど?と

ここは俺が通っている中学で正しければ東京の墨田区だ。

大正十二年は、あの大正大震災が起こった年

特に瓦礫など見られないから、地震の前だと思う

何日ですか!?と聞く9月1日だけど?

まずい!完全に一致した。あと三十分で

大正大震災が起こる。

体育館に向かう。

今は、、58分だするとお札が剥がれた!!

その瞬間和太鼓のような音が。

グラグラグラ揺れだ!!

これが大正大震災!!

地面が波打つように揺れ立っていられないほどの強い揺れ。

すると体育館が崩れ始めた。

柱が落下して俺の真上にも!

ぶつかる!と思った瞬間目の前が真っ暗になり気がつくと現在に戻っていた。


---


**ーーー第五話**


ーーー現在

試しにお札を剥がすか?

と思いお札に近づくと

ちかよるな!!

あのおばちゃんの声だ!!

「あの、、このお札って何なんですか!?」

と聞いてみた。すると

「私は何も知らないねー」

と。

「じゃあなんで止めたんですか?何か知っているんでしょ」

と言った。そうしたら

「何か聞きたいことがあるのかい?」とのこと。

「いや、、特に、、」と言うとどこかへ消えてしまった。

そういえばなぜこの学校にあるのだろう?

お札が剥がれ落ちた。でも何も起きない

裏を見てみると、眞鍋修造?

眞鍋ってあの?眞鍋とは今話題になっている霊媒師だ。

俺はその霊媒師眞鍋氏に話を聞くことにした。

「はい。確かに眞鍋修造は私大叔父です。」

「あの手形は触ると呪われると言う噂がありますね」

どうやら話を聞いていくと、あれば代々伝わっている

伝説に関係があると私は考えます。とのこと

あなたあれに触れてから何かありましたか?

俺は全て話した。

あなたお札を取ったんですか!?

あれを取るとさらなる災いが降り注ぐと言う

伝説があるんですよ!

俺はたかが伝説だろと思ったが

「過去に3回ほどあるのです」

「一回はあなたの体験した大正大震災です。」

「2回目は生徒の大失踪です。生徒合計約500人が行方不明になる時間が過去にこの学校で起きています。」

俺と同じだ!

「3回目は、」いいかけたときに何処かで爆発音がした

「ここは危ない逃げましょう」

外に出ると眞鍋さんが空を見上げていた

俺も見るとそこには何かは分からない"何か"が広がっていた。


---


**ーーー第六話**


その"何か"はすぐに消えた。

そして横を見ると眞鍋さんも消えていた。

あれ?眞鍋さん?と思いつつ周りを見ると、

「ここは、学校?」今まで眞鍋さんの家にいたはずじゃ。

まあいい校舎に入る前にお札を確認

剥がれていない。「もしかして」と思った瞬間お札が剥がれた。

外に出ると校舎の中に黒い"何か"がいた

近寄ろうとしても壁が何かにぶつかって前に進めない。

だが人がいない。どこにもいない。

日にちを見る。

確かに平日だ。学校も新しい。じゃあ何が起こる?

「あっ!!そうかここはあの大失踪事件の現場か!」

だがなんで俺はタイムリープをするのだろうか。

これもやはり呪いなのか?

でもなんでこの学校にそんなお札があるんだろう。

ふとスマホを見る。2026年、、、

「未来!?」

ついに未来に来てしまったようだ。

聞き込み調査をしてみることにした。

学校を出るとすぐに人がいた。

「うーんそうねー」

「前確か2025年くらいだったかしら。

生徒、教員学校の全員が行方不明になる事件が発生してね」

俺は事件が起こる年にタイムリープするのか。

なら、今から何が起こる?

確かあの黒い"何が"は何か持っていたな

そう考えた瞬間目の前に円みたいなのが出てきて

周りのものが吸い込まれていった。

そして僕も。中はものが浮いていて

宇宙空間みたいだった。

そうしたら全てのものが消え、真ん中に青い球体がでてきた。よく見たら地球だ。

そこに遠くから隕石らしきものが向かっている。

止めなければ。だが体が動かない

「くそっなんでこんな大事な時に!」

そして地球にぶつかった。

その時体育館の方から音がした。

その瞬間身体は解放された。動いたら体育館にワープした

お札は、、あった剥がれてる!

俺はお札を戻した。


---


**ーーー最終話**


お札を戻した瞬間目が開けられないほどにお札が光っている。するとどこからか声がしてきた。「あの手形じゃが」

後ろからしてきたと思い振り向くと誰もいないすると上から、「ふっふっふ上じゃよ上」

上に誰かいる。

そのお札が何か知りたいか?

そのお札はわしが貼り付けたんじゃ

わしもお主と同じようにタイムリープしてここに来た。

ここに封印されている悪魔のことなんじゃが

これは完全体じゃないのじゃ

どこにいるとかは分からぬが、この日本の中に散らばっているらしいのじゃ。

お主探してきてはくれないかのう?

あとそれと

「お主仲がいいのは四人組か?」

はい。そうですけど、、

俺がそう答えると

「もともとは5人組だったのだぞ」と謎なことを言ってくる。

「1人は呪われて記憶から消されたのじゃよ」

は???俺は一瞬頭が停止した。

それで存在に気づいてほしくて、呪いをかけた。

つまり、悪魔に吸収されたっちゃうことじゃ

元々5人組?どういうことだ?

そして気づかなかったか?お主がタイムリープした時

毎回近くにいたであろう!

その5人目を取り戻すためにも

協力してくれないか?

そしてあの隕石のことだけど、あれは止められん。

あれは仕方ない運命なのだ。

お主はそれをたまたま見ただけ。

あとは普通の生活に戻れ。

そう言って消えていった。


---


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る