ファイブ ー理想と現実の狭間でー
仲仁へび(旧:離久)
第1話 アカリアとホムラ
岬明理亜ーーアカリアは、高校2年生の女生徒だ。
赤色の髪とルビーのような瞳が特徴的である。
亡くなった人間を見る事ができるという不思議な力を持っていたが、彼女はその力を誰かに明かしたことはない。
なぜなら、子供の頃に特別仲の良かった親友に打ち明けた後、悲しい思いをしたからだ。
「死んだ人が見えるなんて、怖いわ」
その親友は特別悪い子ではなく、むしろ善人よりの子供だった。
しかし、常識から外れたものや、普通ではないものには忌避観を覚えるものであったため、アカリアとの仲はそれまでになった。
アカリアは死者は見える自分を受け入れてほしかったが、自分からその望みを伝える事はなかった。
友達ではなくなってしまった子の考えや価値観も理解できるからだ。
高校生になった少女アカリアには、如月焔ーーホムラという仲の良い少女ができた。
高校1年生である彼女は明るく、先輩想いの良い後輩だった。
アカリアの力を知っても、付き合いを続けてくれる。
それは二人が所属しているバスケの部活でも、いつも一緒にいるくらいの仲の良さだ。
年相応に青春を送っていた二人だが、ある日突然異世界に召喚されてしまう。
それは、アカリアの教室にホムラが遊びに来た直後の事だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます