大昔に海に沈んだ大国の宮殿にやってきた幽霊さん

宮殿の壁はボロボロになって、海藻が生えていた。そして、その海藻の近くを魚が泳いでいる

中には光る海藻もあるようで、この光の届かない深海を優しく照らしてくれていた

暗闇で優しい光が照らされると、どうしてこうも幻想的に感じるのだろうか？　幽霊さんは考える

パッと思い付くのは「星空に似ているから」なのだろうが、それなら、なんで星空を幻想的に感じるのかが説明できない

しかし、幽霊さんは飽きっぽかった。物事を深く考えると、眠くなってしまう…

ああ、そうか…幽霊さんは思い付いた

眠くなる景色が「幻想的に感じる」のだ。そう結論付けて、幽霊さんはその場で眠ってしまいました

そして、ゆっくりと海面まで上昇していったのでした

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