宅田汰久2025年7月
宅田汰久
2025年7月、鹿児島県十島村で地震!
2025年7月2日水曜日、午前午前4時半頃、鹿児島県十島村で震度5弱の地震
2025年7月2日水曜日、午前午前4時半頃、鹿児島県十島村で震度5弱の地震
2025年7月2日水曜日、午前午前4時半頃、鹿児島県十島村で震度5弱の地震
鹿児島 十島村でけさ震度5弱を観測 その後も地震続く 注意を
2025年7月2日 6時48分
2日午前4時半ごろ、鹿児島県十島村で震度5弱の強い揺れを観測する地震がありました。十島村ではおとといも震度5弱の揺れを観測するなど、非常に活発な地震活動が続いていて、気象庁は当面、震度5弱程度の揺れに注意するよう呼びかけています。
目次
悪石島 民宿経営者「いつまで続くのか」
専門家「今後の推移見通せず備えを」
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震度5弱の揺れを観測したのは鹿児島県の悪石島で、震度3の揺れを奄美市、小宝島で観測したほか、震度2から1の揺れを奄美地方の各地で観測しました。
震源地はトカラ列島近海で、震源の深さは16キロ。地震の規模を示すマグニチュードは5.1と推定されています。
この地震による津波はありませんでした。
トカラ列島の悪石島や小宝島付近では先月21日から地震活動が活発になっていて、おとといには悪石島で震度5弱の揺れを観測する地震も起きています。
気象庁によりますと、先月21日から震度1以上の揺れを観測した地震は2日の午前6時時点で847回にのぼっています。
この地域では、おととしや2021年にも活発な地震活動がありましたが、震度1以上の地震回数は過去のケースを大きく上回っています。
気象庁は、非常に活発な地震活動が続いているとして、揺れの強かった地域では落石やがけ崩れなどに注意を呼びかけるとともに当面、震度5弱程度の揺れを伴う地震に注意するよう呼びかけています。
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警察・役場 被害の情報なし
震度5弱の揺れを観測した悪石島がある十島村を管轄する鹿児島中央警察署には午前4時40分現在、被害の情報は入っていないということです。
また 鹿児島県の十島村役場によりますと、午前4時50分現在で地震による被害の情報は入っていないものの、引き続き情報収集を進めているということです。
鹿児島県は災害警戒本部を設置しました。これまでに地震による被害の情報は入っていないということで、引き続き、情報収集を進めています。
悪石島学園校長「今までで一番強い揺れ」
十島村の悪石島にある「悪石島学園」の當房芳朗校長は「今までで一番強い揺れで10秒から15秒揺れました。今のところ被害の情報はないが、確認します」と話していました。
悪石島 民宿経営者「いつまで続くのか」
十島村の悪石島で民宿を営む坂元勇さんは「寝ていたところ、『ドーン』という音がして飛び起き、縦揺れが15秒ほど続きました。物が落ちたり倒れたりすることはありませんでしたが、建物はミシミシという音がして倒れないかと怖かったです」と話していました。
その上で「最近は地震が続いていて、これからさらに大きな地震が来ないか、いつまで続くのかという点が心配です。住民の中には眠れていない人もいて、精神的なケアも必要だと感じています」と話していました。
十島村 30日も震度5弱を観測
鹿児島県十島村では先月21日から地震活動が活発になり、おとといも震度5弱の揺れを観測しています。
このときの地震の規模を示すマグニチュード5.3で
▽悪石島で震度5弱の揺れを観測したほか
▽震度3の揺れを奄美市、震度2から1の揺れを周辺の島で観測しました。
今回の震源域とほぼ同じ領域では、過去もたびたび地震活動が活発になっていて▽2023年9月は15日間で346回
▽2021年12月は26日間で308回の地震がありました。
一方、先月21日以降、震度1以上の揺れを観測した地震はすでに700回を超え、過去の活動を上回っています。引き続き強い揺れを伴う地震に注意してください。
震度5弱の揺れ 注意点は
気象庁によりますと震度5弱の揺れが起きた場合、棚にある食器や本が落ちたり、固定していない家具など不安定なものが倒れたりすることもあります。
また屋外では揺れによって地盤に亀裂が生じるおそれや落石や崖崩れのおそれもあります。倒れやすいものや崖の近くなど危険な場所には近づかないようにしてください。
室内では、割れた食器やガラスなどがあると片づけをする場合などに思わぬけがをするおそれがあります。
決して無理をせず、室内を歩くときはスリッパや靴をはくようにしてください。
専門家「今後の推移見通せず備えを」
鹿児島県十島村で震度5弱の揺れを観測した地震について、地震の専門家は過去の観測データが少なく今後どのように推移するか見通すのは難しいとした上で、さらに規模の大きな地震が起こると津波が起きるおそれもあるとして強い揺れへの備えを続けるよう呼びかけています。
地震活動に詳しい東京大学地震研究所の酒井慎一教授は今回の地震について、震源の位置や深さなどから陸側のプレート内部で発生し、北西と南東に引っ張られるように岩盤がずれ動いた「正断層」と呼ばれるタイプの地震ではないかとみています。
その上で、今後の活動について「トカラ列島近海ではこれまでも数日から数か月地震活動が続いて静かになるパターンがみられたものの、過去の観測データが少なく、さらに大きな地震が起きるかなど今後どのように推移するかは見通せない」と話しています。
一方、マグニチュード6.5程度など、より規模の大きな地震が起きた場合は津波が発生するおそれもあるとして、強い揺れを感じた際は海から離れるなど安全を確保してほしいとしています。
酒井教授は「引き続き同程度の強い揺れに注意し、家具の固定や備蓄などの備えを改めて進めてほしい」と話しています。
トカラ列島近海 過去にも活発な地震活動
トカラ列島近海の今回の震源の周辺では、過去にも活発な地震活動が見られています。
気象台によりますと、おととし9月には、8日から22日までに震度1以上の揺れを伴う地震が346回発生しました。
このときの最大震度は4で、9日と11日に発生し、9日は一日で、全体の半数を超える195回の地震がありました。
2021年12月も4日から29日にかけて震度1以上の揺れを伴う地震が308回発生していて、9日には深さ14キロを震源とするマグニチュード6.1の地震が起きて、悪石島で震度5強を観測しました。
県によりますと、海沿いで崖崩れが起きましたが、人的な被害はなかったということです。また希望した島の住民が、村営のフェリーで鹿児島市や奄美大島に避難しました。
さらに2000年10月にも地震活動が活発になり、2日に発生した深さ25キロを震源とするマグニチュード5.9の地震で、悪石島で震度5強の揺れを観測ました。
この日には、ほかにも悪石島で震度5弱を観測する地震が2回起きていて、総務省消防庁などによりますと、一連の地震で島では、水道管が破損したり、建物の壁にヒビが入ったりする被害が出たということです。
十島村・悪石島とは
鹿児島県の十島村は屋久島と奄美大島の間に位置し、12の島からなる自治体で、南北およそ160キロに渡ります。
7つの島にことし5月31日時点であわせて669人が住んでいて、このうち悪石島は、有人の島のうち北から5番目に位置し、村のホームページによりますと、43世帯・89人が暮らしています。
週に2便、運航している村営のフェリーが唯一の定期航路で、鹿児島市からは10時間あまりかかります。
島の周囲は12キロあまり、主な産業は畜産業と漁業で、小中学生が通う学校や診療所、村の出張所があります。
また、悪石島に伝わる仮面神「ボゼ」は、ユネスコの無形文化遺産に登録されています。
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