女神ダンテ
伽図也
序章:女神と魔王の最後の闘争、或いは世界の終焉
暗い。
満月の夜、寄りかは、明るい——が、夕暮寄りもは、暗い。
見渡せば、岩ばかりの荒野。
見上げれば、岩の天井。
洞窟の中、なのか。
だが、高い。広い——地底世界、なのか。
所々に光る岩が
他に建物は見えない。周囲に人の
一体、誰が、何の
だが、処々が崩れて
天災か、何者かの攻撃を受けたのか。
屋根が
穴から見える
壁や天井に、
貴人を
人影は
対峙する
城の
だが、
女の方は——
白き
闇を破らんがばかりに、『神々しく』
男の方は——
ドス黒い鎧で
当然だ——『鬼』と『神』ならば。
「来ましたか、魔王」
「女神よ、最後の時だ。念仏でも唱えるか」
「念仏とは一体、誰を相手に聞いて
御
「まあ良い。我が力の
『魔王』が、手を振る。
『魔王』が、手を
凄まじい
『魔王』が、『女神』を
燃え
魔王が次々に繰り出す、必殺のフルコース!
「良く耐えたな——だがもう終わりだ」
「希望は捨てない——最後まで
「残念だが勇者は、もう現れない。勇者を導く
『魔王』が『女神』に手を伸ばす。
「世界の
『魔王』の手が『女神』に
『女神』の姿が、
全てが
「女神は消えた——
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