リハビリ
退院したときにちゃんと生活できるように、寝てばっかりじゃなくて動きましょうというお医者様からのご指示をいただいた。
ベッドで寝ながらの運動に加えて歩行とちゃんと起きての運動も追加だ。
ステロイド様が効いてきて“食事”運動以外ではほとんど咳は出なくなってきたからそんなに辛くない。
元々運動は好きだし。腹筋に会いたいし。
ただ、咳はでないけどすぐに呼吸があがって酸素濃度が下がる。ふーっと吐く呼吸法を教えてもらったのでそれを行う。どのくらい動くとどのくらい数値が変わるのか理学療法士さんがたくさんメモを取っていた。
彼女がリハビリを受ける姿をたくさん見ていたからリハビリの受け方とやらはなんとなくわかっていたのでそれはよかった。
彼女はたくさんの素晴らしい理学療法士さんに恵まれていたから理学療法士さんという存在に拒否感なんて微塵もなかったのが大きい。
人になにかしてもらうことが苦手でマッサージなんてとんでもなく美容室すら苦手なぼくには貴重な情報だった。
彼女は上肢下肢体幹全廃で、心臓も肺も悪いから身体全体と呼吸に関するリハビリを受けていた。
様々なマッサージをニヤニヤしながら、時には寝ながらうっとり受けていた彼女と同じような体験をさせてもらった。
ぼくは全廃してないからニヤニヤ寝るわけにはいかなかったけど。
何をしても彼女がくれた経験が活きて感謝しかない。
汗だくになりながら真面目にリハビリを受けて、歩いても倒れないし、諸々の数値も大丈夫だということを認めてもらえたので病棟を一人でウロウロするのは黙認してもらえるようになった。
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