朝まで寝るのが難しい
身体はヘロヘロだけど頭は起きている。
常に見守るべき彼女がいたし、元気いっぱいの子供が二人いるから疲れたら昼寝をするなんてことは今までの生活ではあり得なかった。
なので昼寝の習慣はないのでこんな泥のような生活でも昼間はそんなに眠くならない。
夜にはさすがに眠たくなるので消灯の九時にはちゃんと眠るようにしているというか寝落ちに近いくらい。寝入りがとんでもなくスムーズ。気持ちの良い眠り。
深く深く眠ってふと目を覚まして頭はスッキリ。時計を見ると2時。だいたい2時。
思えば彼女を亡くしてからフローリングでのペタペタ布団を卒業して新婚の時に使っていた大きなベッドで眠るようになったものの、毎日2時くらいには目が覚めていた。
フローリングでのペタペタ布団寝は睡眠時間が不規則で夜中も元気いっぱいな彼女にいつでも構えるようにと、彼女の異変にすぐに気がつけるように熟睡しないためと、ひと晩中鳴ることもあるいろんな機械のアラームへ対応するためだった。
だから褒められた睡眠習慣ではなかったのはわかっている。
ベッドに移ってからは安心して寝られかと思っていたけど違ったみたい。
そもそもベッドに不慣れだし呼吸は苦しいし。
ステロイドと合わせて処方されている喘息の薬は覚醒効果が強いからそのせいかもとも思っていた。目と頭がが冴えてしまう。半年前は体力もあったから冴え冴えの頭で家事とかいろんなものが捗って捗って家事ハイみたくなってた。
流石にここ3ヶ月は体力もないからそこまで動けなくなってて頭だけが冴えていたのだけど。
家事もしなくて良い入院生活でも起きてしまうのは単純に「朝まで眠る」ことに不慣れなんだと気がついた。
彼女に呼ばれるのを待っているわけではないけど、長年朝まで熟睡なんてしたことなかったみたい。
朝まで眠るってむずかしい。
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