三日目
ちょっとだけ熱が出た。
身体が重くてぼんやりするしずいぶんぽかぽかすると思ったら熱があった。
といっても37.7℃なのだ。こんなのいつもの温度だったのに。
ホントは違うらしい。外来の看護師さんが毎回ぎょっとしていた意味がわかった気がする。
頭もガンガンするし目はぼやぼやだから今の僕はいつも以上にすごく目付きが悪いんじゃないかしらと気になった。
ベッドの上で泥のように沈んでいる目付きの悪いおばさん。看護師さんたちがいやになったりしないかしら。
でも頭もぼやぼやだからまぁいいか。
看護師さんも理学療法士さんも助手さんもテキパキお仕事なさっていてみんな優しい。
他の患者さんは30歳も40歳ももっともっと人生の大先輩な方々ばかりなので僕は浮いているらしい。
「今の病棟の平均年齢をむちゃくちゃ下げてくれてるよ!」と謎の絶賛をうけた。
若者()は心も身体もぽかぽかじゃないとね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます