第11話 江戸後編

 大河ドラマ 第十一章

 江戸の泰平が熟しきり、武士の役割が変わりゆく江戸中〜後期。

 この時代を、“剣”ではなく“裁き”で生きる、ひとりの女を主役に描きます。

 彼女は男たちの論理に抗い、正義と秩序を、自らの足で歩いていく。



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🏯 大河ドラマ第十一章


#『紅判桜(くれないばんざくら)』


✦ 主人公


神無月 紅(かんなづき くれない)

演:米倉涼子


――江戸後期、女でありながら町奉行所与力補佐の「下し役(くだしやく)」に抜擢され、町人と武士のはざまで奔走する女性。

だが、女が表立って“裁く”ことは許されぬ時代。

紅は自らの頭脳と胆力、そして“言葉の剣”で町の闇と対峙してゆく。



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🕰 舞台


時代:天保年間(1830年代〜40年代)


地域:江戸・深川・小石川・本所


背景:天保の改革、町人文化の成熟、飢饉・打ちこわし・大塩平八郎の乱




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🧑‍🤝‍🧑 登場人物・キャスト案


◉ 味方


十文字 伊織(じゅうもんじ いおり)(同心):

 ディーン・フジオカ

 剣も頭も切れる無口な男。紅の行動に振り回されつつも、次第に信頼を寄せていく。


お咲(さき)(町の女髪結い・紅の情報屋):

 趣里

 町のうわさを知り尽くした“耳”のような存在。元遊女という過去を持つ。


遠山景元(北町奉行):

 國村隼

 紅の能力を見出し、非公式に捜査権を与える。通称「遠山の金さん」。




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◉ 敵・対立者


堀田主膳(南町奉行の用人):

 香川照之

 朱子学を信奉し、「女の裁きなど道理に反する」として紅を敵視。


加納屋忠左衛門(豪商):

 小日向文世

 町人でありながら、武士より権力を持つ。紅と因縁のある人物。




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📘 あらすじ(全12話構成)


第1話:裁きの門出


大奥に仕えた過去を持つ紅、ある冤罪事件を機に町奉行所の密偵として働くことに。


第2話:女の名は要らぬ


「女が裁きを語るな」と嘲られながらも、紅は独自の聞き込みと観察で真犯人を暴く。


第3話:雪に咲く紅


遠山奉行、紅に“非公式の取調べ役”を任命。「名は出さず、裁きを下せ」


第4話:影の法


紅、死罪となった若侍の無実を訴えるも、上層部の“面子”が壁に。正義とは何かが問われる。


第5話:仕組まれた春


町に流れる毒入り白粉。紅は仕組まれた大店潰しの企みを暴く。


第6話:逆撫の金魚


紅、お咲の過去と向き合いながら、自らの「女としての生き方」に問いを持つ。


第7話:遠山、斬られる


遠山奉行、左遷の噂。紅の立場が危うくなる中、最後の大仕事が命じられる。


第8話:祭り火の罠


打ちこわし騒動の裏で蠢く商人と奉行の癒着。紅、命を賭けて調査に挑む。


第9話:雪解けの剣


伊織が刺され重体。紅、彼の剣を携えて、敵の屋敷へ乗り込む。


第10話:女の名において


奉行所へ出向し、「神無月紅、町民代表としてこの裁きを申し上げ候」と告げる。


第11話:紅判桜


紅が書いた判決文により、加納屋の悪行が暴かれる。町の者たちが拍手で迎える中、紅は無言で立ち去る。


第12話(最終回):道の名は


紅、奉行所を辞し、町に戻る。「裁きは、役人だけのものじゃない」

女たちに読み書きを教え、町の“声”を育て


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