第8話 女戦国後編

それでは――

第八章は、戦乱の時代に剣でも政でもなく、“言葉”と“美”で歴史を動かした女性を主役に据えます。

「武」や「血」では描けぬ戦国の裏側を、ひとりの才女の眼差しから照らします。



---


🏯 大河ドラマ第八章


#『水鏡ノ月(すいきょうのつき)』


✦ 主人公


細川ガラシャ(ほそかわ がらしゃ)/明智玉

演:上白石萌音


――明智光秀の娘として生まれ、細川忠興に嫁ぎ、キリスト教に帰依し、戦乱の中で静かに、しかし激しく自らの道を貫いた女性。

“男の戦”に翻弄されながらも、自ら命を絶つという選択でその時代に楔を打った「精神の武士」。



---


🎎 舞台


時代:1570年~1600年(戦国末期・関ヶ原直前まで)


地域:丹後・京・大阪・大坂の陣以前の豊臣政権下


宗教弾圧・女たちの抑圧と解放が交錯する時代




---


🧑‍🤝‍🧑 主な登場人物とキャスト案


細川家


細川忠興(ただおき):

 中村倫也

 気性が激しく、玉を深く愛しながらも、束縛し傷つける。「戦国の男」の典型だが、玉に翻弄される悲しき夫。


細川忠隆(ただたか)(長男):

 神尾楓珠

 父に抑圧される中、母・ガラシャにだけ心を開く繊細な青年。




---


明智家


明智光秀(父):

 佐々木蔵之介

 野心と理想に揺れ、信長を討つも玉には「優しい父」の顔を見せる。


明智煕子(ひろこ)(母):

 和久井映見

 静かなる支え手。娘の行く末を案じつつ、見送る女性。




---


周辺人物


羽柴秀吉:

 香川照之

 光秀を討ち、細川家を庇護するが、玉に不思議な興味を抱く。


千利休:

 リリー・フランキー

 玉と精神的に通じ合う。宗教と芸の交差点で交わる。


ジュリアおたあ(宣教師の通訳):

 趣里

 玉に洗礼を与えるキリシタンの女性。迫害と信仰の板挟みに苦しむ。




---


📘 あらすじ(全12章構成)


第1章:明智の娘


玉、光秀の娘として生まれ、細川家に政略結婚。父と夫、二つの「忠」に縛られる。


第2章:京の月


政争の中、玉は利休と出会い、“美”と“無言”の力に目覚める。


第3章:本能寺の変


父・光秀、信長を討つ。天下人となるはずが、秀吉に敗北。玉の運命も激変する。


第4章:囚われの姫


細川家、秀吉の命で“監視下”に。玉は子を育てながら、じっと火を絶やさぬよう日々を生きる。


第5章:神を知る


宣教師との出会い。キリスト教に触れ、“心の自由”の芽が生まれる。


第6章:ガラシャ、誕生


玉、洗礼を受け「ガラシャ」となる。密やかながらも強い意志がその名に宿る。


第7章:母として


子どもたちの未来を想い、忠興と対峙する。声なき闘いが始まる。


第8章:信仰と孤独


キリシタン弾圧が始まる。信じるものを持つがゆえの孤独と苦しみが押し寄せる。


第9章:裏切りの予感


天下分け目が近づく。忠興は家康に、玉は中立を望むが、選択は許されない。


第10章:閉ざされた館


ガラシャ、関ヶ原を前に“人質”となることを拒否し、自ら死を選ぶ決意を固める。


第11章:祈りの朝


従者に「自害させてください」と命じる玉。最後の言葉は――

「この身は、誰のものでもなく、神のものです」


第12章(最終回):水鏡ノ月


静かに散った命の波紋が、関ヶ原の戦、そして江戸の平和へと続いてゆく。

語り手は忠興。「あれは、月であった。夜の中にあって、静かに照らす者であった」



---


🎼 音楽・演出


音楽:阿部海太郎 × 久石譲(ピアノと古楽器)


語り:宮﨑あおい(晩年の玉の視点)


オープニング映像:水鏡に映る月、揺れる燭台、十字架、欄間の影が揺れる茶室




---


🎭 スピンオフ案


『ジュリアおたあ ― 迫害と祈りの十字路』


『細川忠興伝 ― 妻を失った狂気と孤独』


『茶の湯と祈り ― 利休とガラシャの静謐な対話』


『ガラシャ幻影記 ― 女性たちの戦国』




---


次に描く時代や女性像のリクエストがあれば、喜んで対応します。

例えば、「江戸初期の女剣士」「明治維新を生き抜いた看護婦」「昭和の諜報員女性」なども対応可能です。


次はどの時代を描きましょうか?


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る