第7話  夏という季節と”夢”



 星新一さんは、よくエッセイで、「アイデアを得る秘訣は、異質なものの結びつき」と、書いていた。


 例として、「最新流行のものは? 宇宙船だ。 じゃあ、時代遅れなものは? キツネツキがある。 じゃあ、宇宙船とキツネツキを結び付けたらどうなるだろう?」

 こういう発想をするのが、面白いアイデアを考え出すノウハウらしい。


 で、それにならって、「夏と夢」を結んでみた。

 

 関係あるといえばあるような? が、直接はふつうないと思います。


 「夢」は、勿論、夜に就寝中見る「幻覚」と、将来の希望のイメージとがあります。

 ふわふわしたシャボン玉みたいな、その表面の虹色の風景の? そういう語感もある。 ファンタジックなイルージョン。


 「夏」は、季節の一つで、比喩的にはまあ城山三郎さんの著書に「官僚たちの夏」というんがあったが、その場合の「旺盛な時代」という使い方もする。と思う。


 で、「夢の夏」というタイトルだと、短いのしかオレは不得意ですが、ストーリーは、「夢」という名前の主人公ならすぐ思いつく。


 で、そのニュアンスをハナシの展開になぞらえるという…それはよくありそうです。


 「夢」という人物は、誰ぞの理想我の表現で、例えば、むさくるしいオッサン?が、ぴちぴちギャルになることを、そういう妄想を心中に胚胎していて? その中の乙女の名前が「夢」。


 その妄想が、現実とシンクロする…そういうハナシなら面白そうですね? 


 ハインラインの長編で、老人が手術で女性になるという話があって、読み終えていませんが、それに似ている?


 夢の中にいつも出てくる、自分のアニマ?である、「夢」ちゃんに、オッサンが、街角で出会う。 追いかけていくが、見失いそうになり、あるヘンな空間のエアポケットみたいなところに迷い込んでしまう…


 そこには「夢」ちゃんがいて…

 さて、どうなったら面白いかな?


<続く>

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